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AI家計簿アプリ「ワンバンク」を開発・運営する株式会社スマートバンクの Tech Blog です。より幅広いテーマはnoteで発信中です https://note.com/smartbankinc

「AIモブプロ」が形を変えてチームに定着するまで

スマートバンク 新春エンジニア駅伝 2026第七区走者の YoHaです。余談ですが、箱根駅伝7区にある小涌谷踏切のすぐ近くで2ヶ月ほど住んでいました。

第六区走者の@rocknameさんのモバイルアプリ部のミーティングたちを紹介するぜ!からタスキを繋ぎ、モバイルアプリ部で開催している「AIモブプロ」について、より詳しく紹介していきます。

AIモブプロとは

モブプロとは、モブプログラミングの略称であり、3人以上のエンジニアで1つのプログラムを書くことを指します。 ドライバー(タイピスト)とナビゲーターという役割があり、前者は実際にコードを書き、後者はコードを見ながら意見を出しつつプログラムを完成させていきます。

「AIモブプロ」は、この手法をAI活用に応用したものです。ドライバーがAIツールを操作し、ナビゲーターがアイデアを出しながら、AI活用の可能性を探りつつ実際の実装や課題解決に取り組みます。

なぜAIモブプロに取り組むことにしたのか

スマートバンクでは投資委員会によるAI費用補助があり、モバイルアプリエンジニアも日々の業務でAIツールを利用しています。ただ、個人のスキルを伸ばすだけでなく、チーム全体の錬度を高めたいという思いがありました。

昨年7月、正式版のリリースや度重なる機能拡張によりClaude Codeが大きく注目を集めていたタイミングで、LayerX社の事例を参考にAIモブプロを始めました。スマートバンクのAI費用補助については以下のブログをご覧ください。 blog.smartbank.co.jp

AIモブプロの進め方について

まずは、開催当初の形式を紹介します。

  • 45分間のうち35分で実装、のこりの10分間でふりかえる
  • ドライバー1名を決定し、ドライバーは事前にモブプロテーマを準備する
  • それ以外のメンバーはナビゲーターとしてドライバーに指示を出す
  • オフラインで開催し、1つのテーマに絞ってモブプロをする

ただし、準備負担の大きさやオフライン開催の制約など、いくつかの課題があったため以下の形式に変えていきました。

  1. Slackボットを用いて、テーマ候補を集める
  2. 投票でテーマを決定する
  3. オンライン開催とし、テーマごとに分かれる
  4. 全員で手を動かして探る

1. Slackボットを用いて、テーマ候補を集める

以前は毎回ドライバーが事前にテーマを準備していたため、開催コストが高くなりがちでした。そこで、日常業務の中で気づいた「AI活用したもの・しなかったもの」をSlackBotで投稿できる仕組みを導入しました(uetyo さん作)。これをテーマ候補として活用することで、準備負担を大幅に削減できました。

AIやってる?SlackBot

2. 投票でテーマを決定する

モバイルアプリ定例でAI活用事例の投稿を眺め、投票によりテーマを2つ決定します。

ここで注目するのは「AI活用しなかったもの」です。AI活用した事例は、すでに解決策が存在する一方で、「AI化を検討したが実装しなかった」「やってみたが失敗した」という投稿には、まだ方法が見つかっていないなどの課題が隠れています。それらの課題をテーマにすることで、実際に手を動かして解決策を探ることができます。

投票の様子

3. オンライン開催とし、テーマごとに分かれる

人数が多くなると発言機会が減少してしまうことや、一方のOSだけのモブプロになってしまうことが課題としてありました。

そこでオンライン開催に切り替え、気になったテーマごとにブレイクアウトセッション(少人数のグループに参加者を分けるGoogle Meetの機能)で分かれる形式にしました。これにより複数のテーマも扱え、移動や会議室の確保などの物理的な制約も回避しました。

4. 全員で手を動かして探る

ドライバーとナビゲーターという役割でわけるのをやめたことにより、集まったメンバー全員で「AIでどのように解決できるか」を探索的に調査する傾向に変わってきています。

35分間で調査や実装を試し、残り10分で各ルームで何がわかったか、何が課題か、を共有します。

得られた知見

AIモブプロ内の気づきが実務に直結する仕組みができた

AIモブプロの開催序盤では、AIが既存の実装パターンを無視して新規実装する問題が多数見受けられました。それらの課題から、rulesyncを利用してAIが既存のコーディング規約や実装パターンを参照できるようにしたり、Claude Code でのPRレビュー用GitHub workflowを見直す動きが生まれました。

ツールや手法の共有から実装での試行に繋がっている

他のモバイルアプリエンジニアが使っているツールや手法をAIモブプロで知り、実装時に試すきっかけになっています。「活用しなかった事例」もテーマになったことで、うまくいったらそのまま使っていく気軽さがあります。

私自身、この場がきっかけでDevin MCP・Figma MCP・Linear MCPを接続しました。

まとめ

モバイルアプリ部でのAIモブプロについて紹介しました。最初は「チーム全体のAI活用力を上げる」という目的で始めましたが、現在は形を変えて、「チーム全体でAI活用を考え続けるサイクルを生み出す場」として機能しています。

今後もAIツールの進化に伴って、AIモブプロの形を柔軟に変えていこうと思います。気になった方はぜひチームで試してみてください!

明日の駅伝第八区走者は、@shmokmtさんです!

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In this tech blog, engineers and other members will share their insights.