こんにちは!株式会社スマートバンクのサーバーサイドエンジニアの@otakaです。
入社してから「Working Out Loud」という思考様式と出会い実践中です。 やり続けるにつれ「”新人が爆速で結果を出す”ことに関して役立つのでは?」と思ったため筆を取らせて頂きました。
メリットや実践するための勘所を、入社2ヶ月目の新人目線で話せていけたらと思います!
Working Out Loudってなに?
「Working Out Loud」と言葉通り、声を出しながら作業をするという思考様式です。*1
イメージとしては分報に近いです。具体的には、作業の開始宣言から始まり、作業内容をログ形式で残していきます。
Working Out Loudと出会った
冒頭にもありましたが、入社して初めてWorking Out Loudに出会いました。
背景を少し話すと、初めの2週間は作業スピードが遅く、特に1人で解決することに注力しすぎて、多くの時間を使っていました。
その後、メンターからWorking Out Loudの記事を紹介してもらい、現在も実践中です。 1人で悩む時間が減り、作業スピードも以前よりも早くなったと感じています。
実践して感じた良さ
1人で悩まない
1人で考え込む時に、「期限も迫ってきてるし、良く分からないけどとりあえず手を動かすぞ…!」と熱が籠もる感覚を感じたことはありませんでしょうか?(僕は結構ありました)
不安な感情を抱えつつ作業した結果、作業時間が伸びてしまうことが度々ありました。
そんな僕も含め「1人で考え込んでしまう」方に朗報です。Working Out Loudは良い処方箋になるでしょう。
作業をオープンにすることで自然とディスカッションが始まります。そこで詰まっていた事象のヒントになることも生まれれば、そのまま答えが返ってくることもあります。
熱が引いていき冷静に考える自分が待っています!
メンターと作業内容を共有できる
メンター(もしくは上司やチームメンバー)に進捗報告する場面は往々にしてあると思います。
普段であれば、定例の進捗報告の場面でフィードバックを送り合ったりしますが、Working Out Loudを普段から実践していれば、チャットログを見ることで早めのフィードバックも可能です。
もちろん定例での要約した報告も必要ですが、早い段階で気づくことで小規模の修正で済んだり、新たな発見が生まれます。
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調査ログを残せる
結果に対してどのようなプロセスを経たのかを知ることは大切です。 「どうしてこの結果になったのか?」と振り返るのもWorking Out Loudの得意分野です。
特に誰かが踏んだエラー解決に適しています。例えば、新人が初めて環境構築する際は、大体似たようなところで躓くので、誰かが書いたログが解決に役立ちます。
新人目線で言えば、シニアエンジニアのプロセスを辿ることで勉強にもなります。 また逆も然りで、自分の調査ログが他者もしくは未来の自分の助けになるケースもままあります。
実践する際の勘所
チャンネルとスレッドを使い分ける
弊社のチャットツールアプリはslackを使っています。 slackで実践する場合はチャンネルとスレッドを意識すると良いです。
スレッドの場合
大勢が参加するチャンネルでWorking Out Loudをやってしまうと、チャットログが流れてしまい迷惑がかかります。
その場合はスレッドで行いましょう!分かりやすいように”WOL”絵文字を作成しておくことオススメします。
検索機能でin:#channel_name has::stamp_name:
で該当のWorking Out Loudのログも抽出可能です。
チャンネルの場合
スレッドとは違い、チャンネルにログを流していく運用になります。スレッドでラップされないため、大勢の目に付きやすく、こちらの方がWorking Out Loudの恩恵を感じやすいです。
弊社では入社に伴い、slackで新人専用のオンボーディングチャンネルが作られます。このチャンネルの設計思想としては新人が素早くオンボードできることを目的に、Working Out Loudすることを期待しています。
そのため気兼ねなくログを流すことができ、その都度誰かがフォローアップする運用が取れています。
オンボーディングチャンネルは以下の記事でも詳しく書かれています!
一方で、調査チャンネルを新規作成することもおすすめです。
例えば、部署共通のタスクを先導するがサポートを受けたいケース。
関係者を招待して、基本はスレッドを使わずログを流していきます。一人で作業していては浮かばないような、良いアイデアも生まれます。
また、弊社では一時的なチャンネルの頭に「tmp_*」と付けており、調査が終了するとアーカイブされます。
自分ルールを作る
Working Out Loudのする上でルールを敷いておくと、判断に悩む時間を節約できます。
自分は二つ設けています。
- ストック情報は別で作る
- 20分同じ箇所で悩んでいたらヘルプを求める
ストック情報は別で作る
Working Out Loudの弱点としてログが散らばることが挙げられます。後からログを読むにしても素早く情報を得ることが難しいです。
特にマニュアル化したい場面や仕様を決める際は、別でドキュメントを作ることをオススメしています。
20分同じ箇所で悩んでいたらヘルプを求める
Working Out Loudをしていても、すぐに解決に至らない場合はヘルプを求めます。
各ドメインの詳しい方に質問しに行くと効果的でしょう。弊社ではドメイン、技術の習熟度をNotionのDBで管理しており、誰に聞けば良いのかがすぐ分かる状態になっています。*2
おわりに
新人目線でWorking Out Loudを実践した時のメリットや勘所について話しました。 今まで一人で悩み、考えることが多かったですが、この思考様式と出会ったことで成長の加速度が上がってきたと感じています。
すぐに、無料で、実践できるので仕事に取り入れてみてはいかがでしょうか。
そんな僕が所属している株式会社スマートバンクでは採用に力を入れています! 一緒に大声で仕事をしてみませんか?
*1:Working Out Loudについて深く知りたい方は、この記事が分かりやすいので見に行かれると良さそうです!
Working Out Loud 大声作業(しなさい)、チームメンバー同士でのトレーニング文化の醸成 - スタディサプリ Product Team Blog
*2:質問の仕方で悩むケースもありますが、この記事がわかりやすく説明されています。