こんにちは、おはようございます、こんばんは、スマートバンクでCREをしている佐藤(@tmnbst)です。
スマートバンクでは毎月新しいメンバーが入社しています。新しいメンバーがスムーズに会社・チームに溶け込み、いち早く活躍できるようにするために、オンボーディングプロセスに力を入れています。 今回はオンボーディングプロセスの中でも特に重要な5つのポイントについてご紹介します。
- ポイント1 : 入社時のチェックリスト
- ポイント2 : オンボーディング専用のSlackチャンネル
- ポイント3 : オンボーディングバディ・プロジェクトメンターのアサイン
- ポイント4 : ドキュメントとフィードバックの活用
- ポイント5 : 初期タスクとしての"Good First Issue"
- まとめ
ポイント1 : 入社時のチェックリスト
初期段階で最も重要な部分は、新メンバーが入社した際に渡されるチェックリストです。このチェックリストを通じて、スマートバンク社内の様々な情報を効率的に取得することができます。チェックリストは、全社共通のチェックリストと、職種別のチェックリストが用意されています。
全社共通のチェックリストには以下の要素が含まれています(一部抜粋):
- 会社の概要: 組織のビジョン、ミッション、および企業文化についての説明
- プロダクトの歴史: 主要な製品やサービスの発展史と市場での地位
- PCセットアップ・各種アカウントの設定: 社内ITポリシーや使用する技術ツールの設定ガイド。必要なソフトウェアやサービスへのアクセス権の設定
- 働き方・福利厚生等: 勤怠について、社会保険、健康保険、有給休暇等
職種別(サーバーサイドエンジニア)のチェックリストには以下の要素が含まれています(一部抜粋):
- 開発環境のセットアップ: 開発環境の構築手順や必要なツールのインストール方法
- 各種ツールの設定: 開発に必要なツールの設定方法や使い方
- 開発フロー: チーム内でのコードレビュー、CI/CDの運用方法、バージョン管理のルール等
- コーディング規約: コードの書き方やフォーマット、コメントの書き方、変数名の命名規則等
また作業が必要な項目についてはチェックリストにすることで作業の抜け漏れを防ぎます。
ポイント2 : オンボーディング専用のSlackチャンネル
オンボーディングを支援するための最も効果的なツールの1つが、オンボーディング専用のslackチャンネルです。オンボーディング期間中はこのチャンネルが主なコミュニケーションの場所となります。
大事なことは、わからないことや疑問に思ったことをどんどん投稿することを期待値として伝えることです。これにより、新メンバーが積極的に質問を投げかけることができ、スムーズなオンボーディングが期待できます。また受け入れる側も、積極的に質問に答える姿勢が求められます。
オンボーディング専用チャンネルは、オンボーディング期間が終了した際にアーカイブする運用になっています。この運用は、新入社員がオンボーディングの期間に限定されたサポートから、チーム・組織全体の一員としてチームのワークフローに移行することを促すためです。
ポイント3 : オンボーディングバディ・プロジェクトメンターのアサイン
新メンバーには、立ち上がり期間のサポート役として同じ職種のバディがアサインされます。バディは何でも相談できる役割を担っており、新入社員が困ったときにすぐに助けを求めることができます。 プロジェクトメンターは、オンボーディングが終了し、プロジェクトがアサインされるタイミングで新入社員にアサインされます。プロジェクトメンターは、参加するプロジェクトの全社における立ち位置や、プロジェクトの進行状況、担当タスクのアサインなど、プロジェクトに関することをサポートします。最近はよりスムーズにプロジェクトに合流するために、バディとプロジェクトメンターが同じ人が担うことが多いです。
また、明確なプロセスとして設定はされていませんが、直近でオンボーディングを受けたメンバーが、記憶が新しいうちに自ら積極的にサポートする文化もあります。
ポイント4 : ドキュメントとフィードバックの活用
ドキュメントは理想的には常に最新の状態に保たれるべきですが、実際には難しいことがあります。 新メンバーはオンボーディング中につまづいたり、開発環境構築時に手順が古く動かないなどした場合に、ドキュメントの更新も行います。これによってオンボーディングのドキュメントが陳腐化することを防ぎ、次回のオンボーディングにも役立つ情報を提供することができます。 また、オンボーディングの中間と終了時に振り返り会が行われます。この振り返り会のフィードバックを基にオンボーディングプロセスを改善し、オンボーディングプロセスをより良いものにしていきます。
ポイント5 : 初期タスクとしての"Good First Issue"
新入社員が初めて手掛けるタスクは、初期段階での自信に大きな影響を与えると考えています。スマートバンクでは、これを "Good First Issue" と呼び、初期の成功体験を通じて新メンバーの自己効力感を高める取り組みを行っています。
Good First Issue の特徴:
- 即座に着手可能: 新メンバーが特別な準備や長期的なトレーニングを必要とせず、すぐに取り組めるように設計されています
- 短期間で完了可能: Good First Issue は小規模で、短期間内に完了できるものが選ばれます。これにより、早い段階で成果を出し、達成感を感じることができます
- 効果が直接確認できる: 結果が明確で、リリース後すぐにその影響を目にすることができるため、仕事の意義と影響を実感しやすくなります
リリース後のプロセス:
Good First Issue がリリースされた際には、新メンバーからのリリース報告をしてもらいます。その報告に対して、たくさんのポジティブなフィードバックを共有することで、新入社員が自信を持って次のステップへ進めるようサポートします。
まとめ
スマートバンクでは、新メンバーのオンボーディングを支援するために、様々な取り組みが行われています。入社時のチェックリスト、オンボーディング専用のSlackチャンネル、オンボーディングバディ・プロジェクトメンターのアサイン、ドキュメントとフィードバックの活用、初期タスクとしての"Good First Issue"など、これらの取り組みを通じて、新入社員がスムーズにチームに溶け込み、活躍できる環境を整えています。
スマートバンクでは最高のオンボーディング文化と"Good First Issue"を体験したいエンジニアを募集しています!