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B/43を運営する株式会社スマートバンクのメンバーによるブログです

新入社員がスタートダッシュの”バフ”を活用するコツを考えてみた

はじめまして、2024年1月にスマートバンクにプロダクトマネージャーとして入社したinagakiです。

転職や異動で新しい環境で働き始める際に、皆さんが意識していることは何ですか? 入社して2ヶ月経ったので、入社エントリがてら、新入社員としてどう最初の数ヶ月を過ごすといいんだっけを考えて書いてみました。

自己紹介

新卒でDeNAに入社し、ソーシャルゲームのプロデューサーをしたり、がん検査の研究開発プロジェクトで事業開発をしたり、プロダクトマネージャー(PM)と事業開発の間のようなキャリアを歩んできました。その後、オンライン薬局を運営する医療系スタートアップに転職して事業責任者などをやっていましたが、よりPMとして力をつけたいと思いスマートバンクに入社しました。

新入社員として過ごして感じたオンボーディングの有りがたさ

スマートバンクではとても手厚いサポートを受けることができ、おかげさまで順調にすごすことができています。

何よりもオンボーディングの仕組みが整っており、入社時の初期設定や手続きがスムーズにできるだけでなく、先輩社員との交流の機会やメンター制度など、心理的にチームに溶け込みやすい設計がなされています。

このようなオンボーディングする側(受け入れるチーム側)に関する知見は最近多く見かけるようになったように思います。

一方で、オンボーディングを成功させるためには、オンボーディングをする側だけでなく”受ける側”も努力や工夫が必要で、そういった知見はそこまで見かけないように思います。

”受ける”側の知見として、(新卒の大先輩である)カミナシでPMをされているかこもえさんのブログがとても参考になったのですが、自分からも何か還元できないかと今回考えてみました。

”バフ”状態を活用するとオンボーディングは爆速になる

そもそも入社直後は、どんな職種の人であっても成果を出すことが難しい時期だと思います。

知識がないので正しく意思決定できなかったり、周囲を巻き込めないので物事を推し進められなかったり。意思決定と巻き込みによって成果を出すことが求められるPMのような職種にとっては、ほとんど成果を出せない状態だと思います。大変だ…。

一方で、サポートしてもらいやすいという”バフ”が掛かっている時期でもあります。周囲が「サポートするぞ!」モードになってくれていたり、「新入社員だからわからなくて当たり前」という認識が共有されていたり、周囲が「どんな人だろう?」と積極的に興味を持ってくれたり。

このような、オンボーディング期間という”バフ”がかかっている状況をフル活用することが新入社員にとって必要な姿勢だと思います。

ゲーム用語としての「buff」は、キャラクターの能力を一時的に向上させる効果を指す。例えば、攻撃力や防御力を上げる、移動速度を速くするなどの効果がある。多くのゲームでは、アビリティやアイテムを使用することで、キャラクターに「buff」を付与できる。- weblio辞書より

バフを最大化するために積極的にOpenになってみた

自分自身が2回目の転職であるということや過去オンボーディングをする側だった経験から、以下のようなアクションをすることでバフを活かしてみようと思いました。

✅ わからないことをSlackの分報で即つぶやいてみた

スマートバンクでは入社するとSlackに #onboarding-hogehoge という新入社員専用の分報チャンネルが作成されます。

つぶやくという期待値で設計されているため、わからないことを聞く際の心理的ハードルをほぼ感じなかったり、「サポートしよう」というスタンスで周囲のメンバーもチャンネル参加しているため不明点もすぐ解消でき、新入社員にとっての分報チャンネルはメリットが大きいなと感じました。

スマートバンク社の場合、つぶやきを見つけると即教えてくれるのですが(ありがたや〜)、そうでなかったとしてもログとして残るので後で調べて自己解決でき、とにかくつぶやきまくるのがおすすめです。

分報チャンネルは自分の庭だと思うくらいの気持ちで、気軽につぶやきまくるとキャッチアップを爆速で進められそうです。

✅日報を書いてみた

新卒ぶりぐらいにその日の業務進捗を日報という形で毎日書いてみました。

やってみて思ったのは、今やっていること・詰まっていることがわかりやすいと周囲もサポートしやすいかもしれないということです。 日報をきっかけに、先んじて知っておいた方が良いことや「わかってないことをわかってない」系の情報を周囲がインプットしやすいように思います。

また、自分がやっていることをオープンにすると、周囲がずっと注意していなくても、新入社員が順調なのかサポートが必要なのかを把握でき、認知負荷が少なくて済むのも意外と重要だと思いました。

✅具体的なアウトプットを都度共有してみた

上記の日報画像にもしれっとあるのですが、検討過程のものであってもアウトプットを周囲が見えるような形で共有してみました。

良さは日報と同じで、周囲が状況把握しやすいのとインプットのきっかけになるという点ですが、現時点での自分の理解をベースにインプットをもらえるので、より深く・広くキャッチアップをする機会になると思います。

また、タスクの進捗や検討の途中成果という意味でのアウトプットだけでなく、「XXについて自分はこう理解している」「○○について俺はこう思った」という意見も積極的に行ってみると良いと思います。

大抵の場合、背景や前提となる知識がなく、筋違いのことを言ってしまうことがありますが、むしろそれをきっかけに知識を学ぶ機会になるので、キャッチアップが爆速になると思います。

多少変なことを言っても「まあ、新入社員だから仕方ないよね」となるのがバフ効果だと思います。

✅できるだけ出社してみた

スマートバンクでは、リモートと出社のハイブリットの勤務形態をとっており、多くのメンバーが週1~2回程度出社しています。PMチーム内に週5日で出社するタイプの人がいたこともあり、積極的に出社してみることにしました。

コロナ禍のフルリモート時代を思い返すと、予め信頼残高がある状態でのフルリモートはスムーズにできましたが、新入社員からフルリモートとなると関係値構築にかなり時間を要した印象があります。そのため、まずは対面ベースで働くことで、効率的に周囲との関係値を築いていこうと思いました。

結論として、スムーズに溶け込むことができたように思います。

対面だと偶発的な会話のきっかけが多いため、業務上接する機会の少ない人との交流や雑談の機会も多く、「知っている人がどんどん増える」という安心感が醸成されていく実感がありました。

この感覚は新入社員にとって結構重要で、質問をしやすくなるだけでなく、「○○について1時間くらいレクチャーお願いしたいです」みたいな、ちょっとハードルの高いお願いもしやすくなりました。

周囲のメンバーとの関係値構築を礎としてキャッチアップも加速される感覚もあり、積極的に雑談やランチをしてみました(スマートバンクのオフィスがある五反田ランチには美味しいお店が多く、ランチのしがいがあります)。

※ランチの雰囲気写真を貼りたいところですが、良い感じのものが無かったため代わりに五反田に爆誕したカレーの名店を紹介します。

オンボーディング期の”バフ”を活かせていますか?

人材不足になりがちなスタートアップにおいては、入社後すぐにチームへ貢献できるようになることはとても重要です。オンボーディングを成功させ、爆速で貢献できる状態になるためには、オンボーディングする側も受ける側も工夫をする必要があります。

オンボーディングを受ける側の新入社員は、オンボーディング期間特有のバフ効果を最大限に活用できると良いのではないでしょうか?

今回自分自身が経験してみて、自発的な情報発信や自己開示の姿勢といったOpenになることがそのカギになるのではと思いました。

ちなみに、有りがたいことにスマートバンクではオンボーディングの仕組みが整っているだけでなく、カルチャー的にも新メンバーに対するWelcomeな姿勢が強いので、気持ち的にもだいぶ楽でした(Be Openというカルチャーをまさに体感しています)。

あれ、スマートバンク良い会社なんじゃない?と思いましたよね。

興味がある方は、ぜひ応募してみてください。 smartbank.co.jp

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