みなさん初めまして。2022年の11月よりスマートバンクでSREをしている@maaaatoです。 筋トレが趣味ですが去年の12月からフィットネス目的でキックボクシングジムに通っています。
去年の12月に社内で「SRE サイトリライアビリティエンジニアリングが”ザックリ”「すっきり」分かる本」の輪読会を開催したのですがいくつか工夫したポイントがあります。今回はそれらについて紹介します。
輪読会開催にあたって悩んだこと
筆者はこれまでに輪読会/読書会に何度か参加したことはありますが、輪読会を主催したのは今回が初めてでした。輪読会を主催するにあたっていくつか悩みがありました。
筆者が今回悩んだポイントは次の3つです。
- 意見交換をしたいのに1人の独壇場となってしまいその人が一方的に話をして会が終わってしまう
- ファシリテーターのスキルが足りず会が盛り上がらない
- 本を読む時間を取れず参加者がどんどん減ってしまう
輪読会に参加したことのある方は一度経験があるのではないでしょうか。
この悩みを解決するために取ったステップを3つ紹介します。
- 輪読会0回目で「こんな輪読会にしたい」を考える
- ファシリテーションが苦手であれば司会者として振る舞う
- ボリュームの少ない本で始めてみる
この記事が輪読会を開催する上での設計のお役に立てると幸いです。
1. 輪読会0回目で「こんな輪読会にしたい」を考える
輪読会0回目を開催する目的は「参加者の認識を揃えておく」です。勢いで輪読会を開催してしまうと参加者はぼんやりと「たぶんこういう流れかな?」となりがちです。
輪読会を開催するにあたって決める事としては以下があると思います。
- 読む本
- 読む範囲
- 開催日時
- 事前に読むor会で読む
- 事前に読む場合誰かが要約する..etc
今回は上記の項目に加えてどのように意見を集めて意見交換ができる流れを作るか意識しました。
私は「意見をなにかに書き出していく」スタイルに馴染みがあったのでNotionに意見を書き出す案を提案しました。また他の人が書き出した意見にコメントや絵文字を書き込めるように共感の欄を用意しました。
先述の図にある通り「書き出す時間」と「書き出された意見に目を通す時間」を取り、一人ずつ他の参加者の書き出した意見で気になるものについて発言してもらう流れにしています。
例えば「〇〇さんが書いたxxxについてですがこういう理解ですか?」や「xxxは同じく気になりました」といった感じです。
こうすることで「意見交換をしたいのに1人の独壇場となってしまいその人が一方的に話をして会が終わってしまう」については起こりにくく他者の意見を通して意見交換が出来る流れを作ることが出来ました。
2. ファシリテーションが苦手であれば司会者として振る舞う
主催したからには場を盛り上げるために出た意見を積極的に深堀りするといった振る舞いをしないといけないと感じてしまう事はあると思います。
しかし輪読会はなにかを決めるミーティングではないので輪読会0回目で考えたように参加者同士で質問しあったりする場で良いと思います。
ちなみに私はファシリテーションが得意ではないので司会者として輪読会の進行をしました。もちろん出た意見で自分も気になったものは質問したりなどしましたが「うまく引き出さなきゃ..!」というプレッシャーを持たないようにしました。
またファシリテーターではなく司会に徹することで他の参加者に役割をパスしやすい特徴もありました。今回の輪読会は私が主催していましたが毎回司会をやるのも大変になると思ったので輪読会の終了前に次の司会者を指名する運用にしました。
3. ボリュームの少ない本で始めてみる
ボリュームのある本だと輪読会の期間が長くなりがちで参加するモチベーションの低下や参加する機会が減りがちです。
今回の輪読会で選択した「SRE サイトリライアビリティエンジニアリングが”ザックリ”「すっきり」分かる本」は94ページとなっておりページ数が少ないです。
読む範囲を章単位にしましたが各章が短いため、当日までに範囲を読めていなくても30分ほど時間があればサクッと読めるので事前に読めておらずに参加が難しいといった理由で不参加になるケースはありませんでした。
ボリュームが少ないこともあり、週1回1時間の開催でしたが3週で読み終える事が出来ました。
参加者の声
輪読会の最終回で輪読会についての感想を聞いてみました。会をもっと良くするためのフィードバックも頂けたりと主催した本人としては嬉しい限りです。
主催者の感想
始めはSREチームのみで開催を考えていたのですが輪読会開催についてSlackに投稿した所、サーバーサイドエンジニアからも「参加したいです」と声を頂き当初よりたくさんの参加者が集まり嬉しかったです。
輪読会の改善点に関するフィードバックもいくつかあるので次回開催する時に活かしてより良い会にしたいと思います!