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B/43を運営する株式会社スマートバンクのメンバーによるブログです

【入社報告】公務員からスマートバンクに転職してみた件

こんにちは! 7月よりスマートバンクにコンプライアンス・オフィサーとして入社した@sasuraikzです! 私はスマートバンクでは初となる行政機関(公務員)出身の社員となります。

入社から2ヶ月経ち仕事にも少しずつ慣れてきたところで、入社に至った経緯、スマートバンクのカルチャーを紹介します。 また、キャッシュレス決済事業の法務・コンプライアンスに関心がある方向けに最後にオススメの書籍を紹介します!

公務員時代について

前職では金融機関の監督を所管業務とする行政機関で勤務しており、2019年から2021年にかけてキャッシュレス決済事業者の監督業務に携わっていました。 この時の主な業務は事業者の登録審査、事業者からの法令照会対応、法令で定められた提出書類の受付・処理、キャッシュレス決済利用者からの苦情対応等です。

また、私が監督業務に従事していた期間は国が特にキャッシュレス決済の普及に力を入れていた時期であり、様々な事業者の登録申請や法令照会を担当させていただきました。 そして、事業者が次々と打ち出すサービスやキャンペーンに毎日驚かされ、「fintech業界って面白い!」と心の底から思い、いつしかfintech業界への憧れと尊敬を抱くようになりました。

なぜ転職しようと思ったか

前職には金融機関の監督を行う部門のほかにも様々な部門がありました。 また、希望すれば中央省庁への出向も可能です。

行政機関は通常2〜3年のスパンで部署の移動があります。 2〜3年のスパンで様々な部署を回る中で、自分はこれらの選択肢の中から公務員としてどのようなキャリア、ルートを歩むか真剣に考えるようになりました。

ただ、答えが出ない… なんとなくどのルートも自分の中で腑に落ちない感じがして、前職の中での自分の未来をうまく描けずにいました。

そんな中でふと光明を見出すことができました。 「現職に敷かれたルートではなく、今の自分が本当にやりたいことを見つけるために転職を考えてもいいのでは?」

公務員を辞めることにもちろん不安な気持ちはありました。 しかし、以下のように考えて、自分の将来を考えたときに転職せずに現職に残る方がよりリスクが高いという結論に至りました。

  • 転職して様々な経験を積めば将来の選択肢、可能性が増える。

  • 現職は長期的な雇用を考えたときに安定しているが、逆に言えば転職しないことのメリットが自分にとってはそこしかなかった

  • 現職に残れば自分の将来の選択肢が極端に狭まるがそもそもそれを安定と言えるのか

そして「自分の人生に後悔を残さない」という思いのもと転職活動を開始しました! (「自分の人生に後悔を残さない」は転職活動を通して自分の信念となりました)

スマートバンクを知ったきっかけ

スマートバンクを知ったのは登録していた転職サービスを通じてスカウトが来たことがきっかけです。 キャッシュレス決済はサービスにより前払式支払手段、資金移動業といったいくつかの業態に区分されるのですが、私がキャッシュレス決済事業者の監督業務に携わっていたときは担当の業態にスマートバンクの登録がなかったこともあり、スカウトを通じて初めてスマートバンクを知ることとなりました。

スマートバンクに惹かれたポイント

スカウトを受け取ってから自分でスマートバンクのことを調べてみました。 面白いと思ったのは2人の共同口座を2枚のカードで管理できるペアカードです。

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キャッシュレス決済の口座は個人単位で開設するものだという常識を覆されました。 そして、これまでのキャッシュレス決済ではアプローチできていないユーザーの課題、需要に対してサービスを提供できるところに大きな可能性、魅力を感じました。 また、私自身家計の支出の可視化ができていなかったことから、ペアカードの利便性を自分のことに置き換えて想像することができました。

まずはカジュアル面談で話を聞いてみることにしました。 その中で面談をご担当いただいたCFOの@shimoさんから聞いた以下の話がすごく印象に残っています。

今までの金融サービスは、お金持ちをターゲットにすることが多かった。スマートバンクは、お金持ちもそうでない人も、全ての人が自社のプロダクトを使うことで幸せになれるサービスを作りたいと思っているし、作れると信じている。

カジュアル面談を通してスマートバンクで働いてみたいという思いが強くなり、スマートバンクの選考を受けました。

入社後感じたスマートバンクのいいところ

この場では2点紹介させていただきます。

1点目は情報の収集・共有に積極的な点です。 例えばfintech関連のニュースは随時社内の誰かが拾い上げ、Slackにて全社に情報共有されます。

前職は企業間の競争といった概念のない世界だったこともあってか、各職員は自分の担当分野においてもここまで情報の収集に積極的ではなく、カルチャーの違いを感じています。

2点目は社内の議事録が基本的に全社公開されることです。 これは経営陣の会議においても同様です。

スマートバンクが直面している課題、そしてそこに対して経営陣がどう考えているかを入社直後の私でも確認することができます。 前職においては幹部の発言を記録した公式の議事録が職員に公開されることはありませんでした(なお、前職は情報の取り扱いの範囲が厳しく決められており、職務情報の関係者以外への発信はそもそも御法度であることは補足させていただきます。)。

スマートバンクのバリューの1つに「Be Open」がありますが、全社的にこのバリューが浸透していることを実感しています。 また、どのようなミーティングにおいても参加者が協力してその場で議事録を取る文化も「Be Open」の浸透に貢献していると思います。

これからやっていきたいこと

私は前職が公務員だったということもあり、自分が開発に携わったサービスを不特定多数の方に手に取っていただけるという体験にすごく憧れています。

スマートバンクでは現在もサービス・機能拡大に向け様々なプロジェクトが動いています。 コンプライアンスチームもこれらのプロジェクトに様々な形で携わります。

入社して間もない自分ですが既に様々なミーティングに参加させていただき、開発・企画に携われていることを実感します。 この体験は『お金を「使う」「貯める」「増やす」を誰もが当たり前にできる未来をつくる』をミッションに掲げ、常にチャレンジを続けるスマートバンクでしか味わえないものだと思います。

これからもコンプライアンスチームは機能実装・サービス拡大に貢献していきます!

キャッシュレス決済関係法令の参考書籍の紹介

内定を承諾してからこれまでに法令知識の再習得・アップデートのために読んだ書籍を紹介します。

スマートバンクに大きく関わる資金決済法、犯罪収益移転防止法について重点的に解説されている書籍となります。 私同様、新たにキャッシュレス決済事業の法務・コンプライアンスに携わる皆様の業務知識習得の一助となれば幸いです。

上記2冊は資金決済法を基礎から習得したい方にオススメです。前職でも不明点があればこれらの書籍を確認していました。

金融庁に在籍されていた方が個別の事例ごとに検討、考え方をまとめた書籍です。資金決済法のほか、割賦販売法や貸金業法等キャッシュレス決済事業者に関係する様々な法令、事例が取り上げられており、前述の2冊と比べより実務的な内容となっています。

キャッシュレス決済事業者には欠かせないマネロン対策等についてポイントとなる点がQ&A形式でまとめられています。マネロンガイドラインと併せて確認するとより良いです。

犯罪収益移転防止法の条文ごとに解説が記載されていますので、疑問点が発生した際に細かい解釈を確認することができます。

最後に

ここまでブログを読んでくださりありがとうございました!

スマートバンクでは各ポジションにて積極的に採用を行っています。

特にコンプライアンス業務に興味がある方! スマートバンクのコンプライアンス業務の魅力についてじっくりとお話させていただきますので、カジュアル面談から始めてみませんか!

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