こんにちは!スマートバンクでUXリサーチャーをしているHarokaです。
私が所属しているプロダクト本部で、先日「自由研究会」が行われたのでレポート形式で紹介します!
自由研究会って?
もともと、エンジニア起点で行われた自由研究会。
会の説明は弊社CTO @yutadayoがブログにまとめてくれているので引用します。
💡 B/43を改善するアイディアの実現や普段着手できていない技術的なTryをしてみたいという要望が度々あり、また他メンバーとオフラインでコラボレーションして開発する機会が減っていたことから、そういったものを研究テーマとして扱い、エンジニアがワイワイ集まりながら取り組む機会を作ろうと試験的に始まったのが自由研究活動です
プロダクト本部には、PM、デザイナー、CS、UXリサーチャーの4職種が所属しています。職種の担当領域は違えど、ユーザー体験に関わる業務を担うため、お互いに情報交換や知見を共有しながら日々過ごしています。
そんなプロダクト本部でも、普段の業務ではなかなか取り組めなかったテーマを選び、週に1回1時間の研究時間を使って「自由研究」してみました。今回は、3チームがエントリー!
日々のユーザーインタビューで得たエピソードに着目したり、実際の困りごとを踏まえて企画を立てるなど、スマートバンクらしい研究が展開されました!
1. マクドナルド王
メンバー
moret
概要
ユーザーがより良い形で自分のお金の使い方をふり返れないか、買い物データを分析、加工しながら検討
最終的に、ユーザーごとに買い物データから傾向を把握して「自分がどのお店でいくら使っているか」や「利用金額は他の人たちと比べて多いか少ないか」が分かるようになった
この企画にした理由や背景
ユーザーデータをサービスの価値に還元しきれていないという課題感をもっていたので、ユーザーから見て便利に利用できるような切り口がないかデータ分析してみた
ユーザーの決済データにはどのお店で利用したかという情報が含まれているので、特定のお店として「マクドナルドに一番行っている人は誰?」というのが最初の問い
※個人が特定できない形でデータを分析しています
反対に、とあるユーザーがよく行っているお店も分かるため、最終的にはそのデータを利用することにした
企画のこだわりポイント
自分の買い物傾向についてユーザーが理解しやすくするために、普通にデータを見てもらうだけでは堅苦しく、またデータの読み解きが必要となるのでChatGPTにデータを解釈してもらうことでユーザーが理解のために負荷がかからないようにできた
2. AI FPくん
メンバー
jou, putchom, hirotea(エンジニア/友情出演)
エントリー No.2 は PM・デザイナー・エンジニア混合編成の「AI FPくん」チーム。
ユーザーの世帯構成や年収、これからやりたいことや備えておきたいことを伝えることで、対話しながら自身に合わせた予算案を作ってくれる ChatGPT × LINE Botを作っていました!
この企画にした理由や背景
現在の B/43 では家計管理を楽にしてくれるツールであるにも関わらず、まだまだ予算設定機能を使いこなしてくれている人が少ないことに課題感を持ち、何かしらハードルがあるのでは?というところに着目しました。
恥ずかしながらチームメンバー自身も全然予算を立てられておらず、「そもそもどんな時に予算を立てる必要性があるんだろう?」「立てない人と立てる人とはどんな体験上の違いやハードルの違いがあるんだろう?」というところを突き詰めて考察していました。
企画のこだわりポイント
特にこだわったポイントは、あくまで ChatGPT はユーザーと柔軟に対話をし相談する場面に強みがあるとの特徴に基づいて、システムで処理すべき部分とChatGPT が考えて処理すべき部分とを切り分け、ユーザーがチャットを入力する必要がない場面では単純な選択肢を与えるアクションを、ユーザーから細やかな修正要望を受け取る場面ではチャットで要望を受け付けるアクションを ChatGPT 自身に考えて選び取ってもらうような対話設計を実現しました。
3. ユーザー向けリアルイベント
メンバー
Numa, yuki930, Haroka
エントリー No.3はデザイナー、CS、UXリサーチャー混合編成の「リアルイベント自由研究」チーム。
この企画にした理由や背景
人の動きも活発になってきたこの時期に、ユーザーのみなさまと直接コミュニケーションが取れる「リアルイベント」を企画するという発表を行いました!
企画のこだわりポイント
ただ目的もなくイベントを企画するのではなく、現状の事業の課題感や目標の達成を実現できるような工夫を凝らし、コストにもこだわって実現可能性を極力高めたイベント案をプレゼンしました。
今回は、この3つの中から、ファウンダー陣に、スマートバンクのvalueに沿って評価してもらいます。それぞれが評価項目で5点をもち、最も点数を集めた研究が表彰されます。発表の後、ファウンダー陣が別室に移動し(本格的!)厳正なる審査の結果……
選ばれたのは...AI FPくん🎉
今回は、「AI FPくん」が最多得票を集めて一位!マクドナルド王とユーザーリアルイベントは同票の2位となりました。全体的に審査が難しかったとのことですが、「AI FPくん」については審査員のファウンダーから以下のコメントが寄せられました。
ユーザーのイシューから始まっていて、それを解決しているのが良かったです。B/43のビジョンに沿った機能になっていると思いました。予算設定というテーマも面白いですが、将来的に貯金や投資への発展性を感じたのも評価ポイントでした。
実データから現状を分析し、生活課題の解決に役立てようという着眼点がよかったです。またエンジニア観点では、動くモノがしっかりできていたことにグッと来ました。
少し手を加えれば本番に投入できそうな完成度の高さに驚きました。この利用用途に限らず、AIを使うためのシステムやケイパビリティの土台を組織に齎してくれそうな期待感もありました。
まとめ
CXOのtakejune から 「今回の自由研究は限られた時間の中ではありましたが、どのチームの発表も実現可能性が高く、素晴らしい内容のものばかりだと感じました。スタートアップとして事業目標を追いかけていく中では、どうしてもそれに資する大きな施策にリソースを集中せざるを得ません。その中で積み重なっていく「本当はやりたいんだけど」というアイデアを実現に近づける仕組みとしての有用性を感じたので、今後も無理のない範囲で続けていきたいと感じました。同様の取り組みはエンジニアリング本部でも行われているので、次回は一緒にやってみるのもありだなと思っています。」とのコメントをいただきました🎉
エンジニアリング本部の自由研究からは、ウィジェット機能が企画されリリースまで行われています。プロダクト本部でも、自由研究をきっかけに新しい価値を届けられる日が来るかもしれません。引き続き、チームで取り組んでいきたいと思います!
スマートバンクでは一緒に B/43 を作り上げていくメンバーを募集しています! カジュアル面談も受け付けていますので、お気軽にご応募ください!