こんにちは!スマートバンクで事業開発を担当している土屋(takeshi)です。
参考blog 👉 toBの事業企画経験をtoCに活かしインパクトをもたらす新事業を
2024/5/22(水)に「プロダクトドリブンな組織で、非連続な事業成長を実現するための事業開発とは?」と題して、LayerXさんと合同のBizDevオフレコトークイベントを開催しました。
事業開発担当に加えて、プロダクトマネージャーやUXリサーチャーも参加してトークセッションを行い、それぞれの事業開発としてのミッションや、具体的な事例も踏まえた事業開発プロセスについてお話しました。
LayerXさんとスマートバンク、一見Fintechという共通点がありますが、toB / toCサービスといった相対しているユーザーの属性やビジネスモデルが全く異なります。
今回のイベントをきっかけに、両社の違いや共通点があるなと感じたので掘り下げていきたいと思います。
イベント開催のきっかけ
まずは、今回イベントを開催するに至ったきっかけをお話ししていきたいと思います。
これは、一言でいうと、事業開発の交流の場を増やしたい。これに尽きます。
私自身、今まで事業開発という明確なミッションを受け持ったことがなかったので、スマートバンクに入社する際に「事業開発とは何を実現するポジションなのか」キャッチアップしたいと思っていました。
色々な方と繋がって情報交換したいなと思い、SNSを活用したりイベントに参加したりしていたのですが、それらを通じて以下のようなことを感じました。
- 事業開発というポジションは会社によって定義が様々である
- (職種の特性上、社外秘の事項が多く仕方ないが)セミナーなどで語られていることは一般論が多く、具体的なことは学びにくい
- そもそも知り合う機会(イベント)が少ない
もっと深い繋がりを増やしていけるようなイベントやコミュニティはないかな…と思い探していたのですが、(私が見た限り)見当たらなかったので、それであれば「自分でやってみよう!」と思ったのがイベント開催のきっかけです。
イベント開催の目的と、企画意図
イベントの目的は、一貫して事業開発の交流の場を増やすことです。
また、自分が他のイベントに参加して感じたことを軸に、2点ほど意識して企画しました。
まず1点目は、事業開発職のミッションや事業開発におけるプロセスを紹介することです。
前述の通り、イベントに参加して色々な事業開発メンバーとお話しする中で、事業開発というポジションは会社によってミッションの定義が様々であると感じました。同時に、事業開発と一括りにしても、同じようなミッションを担っている人と出会える機会が少ないなと感じました。
そういった観点から、各社の事業開発について認知拡大されて、同じようなミッションを担っている方にも届きやすくなっていって欲しいという期待も込めて、まずは事業開発のミッションやプロセスについて話そうと思いました。
スマートバンクにおいては、複数職種と連携して事業開発に取り組むことが多いため、特に連携することが多いUXリサーチャーのHarokaさんに登壇いただき、より特徴が伝わりやすい構成にしました。
参考blog 👉 N1を起点にした事業開発を進めるプロセスとは
2点目は、オフレコトーク形式です。
これが今回やりたかったメインのコンテンツではあるのですが、具体的な社内事例を紹介するようなコンテンツをいれました。
未上場のスタートアップの事例を紹介するということもあり、当日はスライドや写真撮影、SNS投稿禁止、後日公開した資料でも該当のパートは削除しています。
なぜ、これをメインコンテンツに据えたいと思ったかというと、他イベントでセッションを拝見したり懇親会で情報交換する中でも、具体的なことについて聞きづらいし話しづらいなと感じていたからです。
これは事業開発という職種の特性上、外部の会社さんが絡んでいたり、新規事業検討など社外秘に該当する事項を多く含んでいるため仕方ない部分もあると思っています。
ただ、具体的な話を聞けた方が手触り感があって自社でも取り入れやすいですし、深く繋がりやすくなると思うので、今回のイベントでも公開できるギリギリラインを攻めてみました。
(下記資料には該当パートを削除してしまっているので、内容が気になる方はSNS等で個別にご連絡ください!SNSリンクは文末に記載してます)
LayerXとスマートバンクの「事業開発」の違いと共通点
今回のイベントは、縁あってLayerXさんと合同で開催させていただきました。(LayerXの皆様、本当にありがとうございました!!)
LayerXの事業開発部 部長である諏訪さんとお話しする機会があり、お話ししていく中でLayerXとスマートバンクとで事業開発に共通点が多いと感じ、ノリと勢いでお誘いして開催が決まりました(笑)
同じスタンスで事業開発を推進されている企業さんと合同開催することで、事業開発プロセスの特徴をより強くメッセージングしたいなと思い、LayerXさんにお声がけさせていただきました。
企画やイベント開催を通じて、共通点だけでなく違いについても見えてきたので、イベントの内容を抜粋しつつご紹介していきたいと思います。
1、事業開発におけるプロセス
基本的に両社ともに、立ち上げや検証及びグロースにおいてプロダクトサイドと連携をしながら事業開発を推進しています。
ただ、建て付けは似ていても、具体的なアプローチについてはビジネスモデルによる違いもあって個人的にも興味深い内容でした。
特にスマートバンクでは、UXリサーチャーが専門職としてリサーチの設計や実査を担当している部分は大きな違いだと考えています。
ファンクションは増えるのですが、仮説出しの過程から入ってもらうことで共通認識を持った上で推進できる体制を構築しています。
この辺りの具体的なアプローチについてはオフレコトーク形式で紹介したので詳細をお伝えできないのですが、懇親会でも質問を多くいただき非常に盛り上がりました!
2、事業開発のミッション定義
両社の事業開発メンバーのミッション定義には大きく2つの違いがあることが、イベントでの発表内容から見えてきました。
1点目は、ミッション定義の分け方です。
スマートバンクは立ち上げ前〜立ち上げ後の検証フェーズ(CPF〜PMF)を2つに分解しているのに対して、LayerXさんは拡大フェーズ(GTM〜Growth)を2つに分解しています。
2点目は、P/L責任の持ち方です。
スマートバンクでは、事業立ち上げ検証および拡大を担っているチームオーナーがP/L責任を持っているのに対して、LayerXさんは拡大を担っているグロースリードがP/L責任を持っています。
これらの違いは事業のフェーズによって発生していると考えられます。
スマートバンクでは、これから新規で立ち上げていく事業の比重が大きいため、新規事業立ち上げにおけるミッションを細分化しています。
一方で、LayerXさんは事業のグロース期を迎えていることも踏まえ既存事業の比重が大きいため、既存事業拡大におけるミッションを細分化しています。
拡大における推進を担っている担当がP/L責任を持っているという点は共通しているものの、事業のフェーズによってミッション定義の分解の仕方には違いが生まれています。
どちらが正しいという訳ではなく、事業のフェーズによって親和性の高いミッション定義や組織体制があり、スマートバンクでも事業フェーズが進んでくるタイミングで事業開発としての立ち位置や役割を変化させていきたいと考えています。
最後に
今後も定期的にイベントを開催していきたいと思っておりますので、定期的にチェックいただけると嬉しいです!
「次回開催される際には参加したい!」という方は、connpassでフォローいただくとイベント情報の通知など受け取れるようになります!
また、もし勉強会やイベントの共催に興味がある方がいらっしゃいましたらSNS(X、Facebook、YOUTRUST)からご連絡ください!
今回のイベント内容や、スマートバンクの事業開発についてのご質問などもWelcomeです!
一緒に、事業開発コミュニティ盛り上げていきましょう💪
次回のイベントでお待ちしています🙌
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