こんにちは!スマートバンクで事業開発を担当している土屋(takeshi)です。
参考blog 👉 toBの事業企画経験をtoCに活かしインパクトをもたらす新事業を
スマートバンクでは、事業開発メンバーを絶賛募集中でして、昨年の12月から現在までで、事業開発チーム全体で100件以上、私個人で65件のカジュアル面談を実施させていただきました!
面談させていただく中で、今後の事業方針や事業開発としてのミッションについて質問いただくことが多かったので、その際に回答しているような内容を改めてブログに起こしてみようと思います。
B/43の「いま」
まずは、B/43事業の現状について簡単に説明させてください。
当社の提供するB/43(ビーヨンサン)は、Visaプリペイドカードと家計簿アプリがセットになった「家計簿プリカ」サービスで、ターゲットや利用シーンに合わせて3つのカードを発行しています。
特にカップルや夫婦、親子といった2人の間で支出/予算管理ができる部分がユニークな機能となっており、同棲カップルや夫婦の方々、親子(親御様、お子様)に広くご利用いただいています。
事業規模でいうと、リリースから約3年で、発行したカードによる決済金額は月間数十億円、アプリのダウンロード数は累計100万を超え、毎月継続的な成長を実現しています。
詳細なビジネスモデルについては、過去に紹介した記事がありますので、気になる方はこちらの記事をご覧ください!
参考blog 👉 カードイシュアの収益構造とビジネスモデル
B/43の「これから」
現状を踏まえた上で、今後の事業方針についてお話しします。
まずは、スマートバンクが事業をどう捉えているのか、領域や構造の説明をさせてください。
スマートバンクのミッションである”お金を「使う」「貯める」「増やす」を誰もが当たり前にできる未来をつくる”に基づき、事業領域を主に3つの要素に分解しています。
各機能は独立して提供されているのではなく、体験やデータによって連携されている状態を作ることで、利便性や提供価値を増幅させていきたいと考えています。
例えば、現状のB/43でも実現できていることでいうと、決済機能の利用データを家計管理機能に反映することで、支出・家計の見える化や改善を促していくようなイメージです。
現状、それぞれの領域において機能提供はしているものの、分断されていたり、まだまだ提供できている価値が乏しいため、機能のエンハンスと新機能のリリースを通して、事業の成長角度を非連続なものにしていきたいと考えています。
その中でも特に、当社がユニークなポジションを構築できている「家計管理機能」と、金融におけるマネタイズの基本である「銀行機能」に注力していこうとしています。
🔥 = 今後注力していきたい領域
家計管理機能の「これから」
前述の通り、ペアカードやジュニアカードといった共有口座による支出/予算管理機能によって独自の提供価値を実現していますが、 「B/43プラス」を昨年リリースし、より利便性高く家計を管理したいユーザーに対して、サブスク型で限定機能を提供し始めています。
今後は、「B/43プラス」で提供している限定機能を拡充していくことで、家計管理機能としての価値をエンハンスしつつ、マネタイズも強化していこうとしています。
その足がけとして、クレジットカードと銀行口座連携機能の提供を開始しました!
今までは、B/43で決済した情報しか家計管理機能に取り込むことができませんでしたが、そのほかのクレジットカードや銀行引き落としの支出も管理できるようになりました。
そうすることで、より家計管理を利便性高くご利用いただけるとともに、ユーザーの情報をより多く取得することで、他機能との連携も加速させていきたいと考えています。
銀行機能の「これから」
銀行というと預貯金や口座引落・振込など銀行口座に紐づいた機能がパッと思い浮かびますが、それだけでなく、融資や保険、投資などといった銀行が提供している周辺領域の機能も含めて「銀行機能」と定義しています。
その中において、現在提供している「あとばらいチャージ」というサービスのグロースは狙いつつ、まだ提供できていない機能が多く存在するため、それらの実現に向けたアクションも並行して実施していこうとしています。
カジュアル面談やそれ以外の場面でも、家計管理機能と銀行機能、特にお金を借りるという体験は相反するのでは?というお声をよくいただくので、それについて私たちの考えをお伝えしたいと思っています。
確かに、一見してお金を借りる行為と、お金を貯める行為は相反する行動に見えます。
ただ、個人または家族が実現したいことがあり、そこに向かってお金を調達するという点では共通しており、実現していくための時間軸がそれぞれ異なります。
また、返済するための原資を捻出するためのアプローチと、毎月の貯蓄を生み出すためのアプローチも共通しています。
そんな中で、お金を借りて返済していきながら、返済完了後にはその返済に充てていた金額を貯蓄に回せるようなサポートをB/43で実現できるようにしていきたいと考えています。
また、マネタイズ観点で融資などの銀行機能はベースになってくると考えており、体験だけでなくビジネス上も重要な位置付けとなっています。
海外の事例を見ても、融資や保険、投資などの提供によりマネタイズを実現しているプレイヤーが多く存在しているため、B/43としてもこういった機能を通じてマネタイズを実現していきたいと考えています。(海外プレイヤーの事例については過去の記事を参照ください)
参考blog 👉 C向けFintech事業のグロースモデル
スマートバンクの事業開発に求められること
前述したような機能提供を実現していく中で、スマートバンクはミッションチーム*1と職種ごとの部門を融合したマトリクス型の組織で事業を推進しています。
前述した事業方針に基づき、家計管理機能を拡張していくための「家計管理チーム」と、銀行機能を立ち上げていく「借りるチーム」、新規事業領域の探索を行う「ディスカバリーチーム」の大きく3つのチームに分けて、事業を推進しています。
ミッションチームにおける事業開発のミッション
マトリクス型の組織構造に紐づいて、事業開発担当としてもミッションチームと部門に分けて責任を持っています。
ミッションチームでは、新規事業企画や既存事業のグロースにおける施策立案や、外部折衝などを中心に担っています。
新規事業の企画・検証はスマートバンクの強みであるN1を起点としたプロセスで進めているので、よかったら過去のブログ記事もご覧いただけたら嬉しいです!
参考blog 👉 N1を起点にした事業開発を進めるプロセスとは
また、ミッションチームによっては事業開発メンバーがチームオーナーとして、チームのミッション達成や成果にコミットする責任を担っているケースもあります。
ミッションチームにおけるチームオーナーの責任範囲は大きく3つに定義されており、一般的な会社における事業責任者に近い立ち回りを担っています。
加えて、1つのチームだけに関わるということではなく、職種問わず複数のチームに跨ってミッションを担っているメンバーも少なくありません。
そういう私も、1つのチームでチームオーナーを担当しつつ、別チームでは事業開発担当としてのボールを持っていたりします。
部門における事業開発のミッション
一方で、部門については、主には組織に関するミッションを担っているケースが多いです。
スマートバンクでは全員採用をカルチャーにしているので、採用担当に依存することなく各部門ごとに採用アクション(スカウト、イベント企画・登壇、ネットワーキングなど)を積極的にこなしています。
私も、今年の5月にLayerXさんとの合同イベントを企画し、登壇させていただきました!
その時のレポートもまとめてますので、よかったらご覧ください。
参考blog 👉 LayerXとスマートバンクの「事業開発」の違いと共通点
加えて、ビジネス部(事業開発部)では、ミッションチームで定義されていないような事業領域の探索もミッションに組み込んでいます。
Fintechは事業の仕込みに非常に時間がかかるため、前もって参入要件の整理を行っておくことで、事業検討が本格化した際の動きだしを早くしていきつつ、実施判断やリリースまでの時間軸を短縮できるようにしていこうとしています。
ミッションチームや採用のタスクに忙殺されて推進しきれていない部分もあるのですが、より組織拡大していくことで、こうした事業の仕込みにも時間を使えるようにしていきたいと考えています。
最後に
当社の事業方針や、事業開発としての組織やミッションについて、もっと詳しく知りたい方はお気軽にXやFacebookでご連絡ください!
そして、スマートバンクでは新しい価値と事業を一緒に作る事業開発のメンバーを募集しています!
少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ採用ページをご覧ください。カジュアル面談も実施してますので、お気軽にお声がけください!
👇事業開発採用ページ smartbank.co.jp
👇カジュアル面談 herp.careers
*1:ミッションチーム = 使う・貯める・増やす・借りるといった、機能領域ごとの新規立ち上げやグロースを担うチーム。一般的な企業の事業部的な位置付けで、職種を跨いだ横断的なチームとして運営されている。