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B/43を運営する株式会社スマートバンクのメンバーによるブログです

スタートアップでのプロダクト・組織作りへ再挑戦する――サーバサイド神庭【SmartBank Members#2 】

「人が欲しがるモノをつくる」ーーそんな想いで集まっているスマートバンクのメンバーたちを掘り下げる企画【SmartBank Members】。今回は、本企画の2人目としてサーバサイドの神庭さんに話を聞きました。スタートアップの創業フェーズや大企業、そして上場フェーズの開発経験を経て、スマートバンクで2度目のスタートアップ創業期にジョインした神庭さん。スマートバンク社に入社した理由から、当社ならではの開発スタイル、そして今後の展望まで語っていただきました。

神庭さんとCTO堀井雄太さんが話している全編は、Podcastからご視聴ください↓

06:サーバサイド神庭、スタートアップへの2度目の挑戦 - ゲスト: 神庭 良輔(@godgarden)

プロフィール

神庭 良輔|@godgarden サーバサイドエンジニア

地元岡山のSIerに新卒入社。2012年、ランサーズ株式会社の5人目社員として入社。開発、SEO、マネジメント、採用などを担当し、一桁から100人を超える組織にグロースする中で事業の立ち上げを経験。2015年DMM.comに入社し、新設チームでGoを採用しプラットフォーム開発に携わる。2017年ランサーズ株式会社に出戻り、分析基盤構築、新規事業立ち上げ、エンジニア採用などに携わり、IPOを経験。2021年11月にスマートバンクに入社。

2度目の起業に挑戦する想いに共感。スタートアップにもう一度チャレンジして成長したい

――まずは、神庭さんの自己紹介をお願いします。

私は岡山県出身で、地元の会社に3年ほど勤めてシステム開発をしていました。それから2012年にランサーズ株式会社に転職しました。当時は鎌倉の小町通りにオフィスがあって、今のスマートバンクよりももう少し初期フェーズのときに社員5人目としてジョインしました。Webや自社サービスを開発する自分自身のキャリアはここからスタートしています。5人から100人を超えるまで成長した組織で、4年間サービス開発やSEOなど幅広く経験しました。

その後合同会社DMM.comに転職して、新設チームでGoを採用したプラットフォーム開発に携わりました。当時ランサーズが急成長する中で、大手企業から来た人の経験値に比べて自分の力不足を痛感して、自分に足りていないスキルや技術力を伸ばすために転職を意思決定したのです。そこで2年間ほど経験を積んだあと、少し珍しいかもしれないですが、ご縁やタイミングがあってもう1回ランサーズに戻ってきました。4年間ほど働いた後にスマートバンクに入社しています。

――スマートバンクへの転職を考えたきっかけを教えてください。

タイミングが大きかったかなと思います。前職のランサーズに戻ろうと思ったときに自分自身チャレンジしたいテーマをいくつか決めていて。ランサーズのプラットフォーム化を推進したいとか、創業期から携わった会社を上場させて次のフェーズに進めたいとか。DMMの経験も活かしてバリューを残したいと思っていたことを、4年間くらいかけて一定の形にできたかなというタイミングでした。

次のチャレンジを何にするか考えていたときに、ちょうどスマートバンクの「B/43(ビーヨンサン)」のリリースをTwitterで見かけまして。ファウンダー陣のブログ(※)を読んで、ブログの一番下にあるカジュアル面談のフォームをポチッと押して、雄太さんやファウンダーの方々とお話させていただいたことが最初のきっかけです。

――入社の決め手は何でしたか?

やっぱり、2度目の起業に挑戦する想いに共感するところが一番大きかったですね。Fablicを1回起業して、その時の悔しさを2度目の起業ではらしたいという翔太さんのブログを読みまして。実際、自分自身もスタートアップの創業期から働いてきたけれど、全然うまく立ち回れなくて、目の前のことに精一杯で何とかここまで来ました。スタートアップの創業期にもう1回チャレンジしてみたら、当時はできなかったことをもう少しうまく振る舞えるかな、と考えたんです。

もちろん次のチャレンジを考える上で、自分のロールや、事業ドメイン、開発言語を変えるなど色々な選択肢がありました。でも、やっぱり自分の記憶に残っているのはスタートアップの創業フェーズで。めちゃくちゃ苦しかった思い出もありますが、その経験があったからこそ自分自身は今ここまで成長させてもらえたとも思います。だから、もう一度スタートアップにチャレンジしてどう振る舞えるかが自分自身の成長の原動力になるし、一番ストレッチの効いた目標だと思いました。あとは、ファウンダー陣のブログを読んで、一緒に働けたら楽しそうだなと思ったのも理由の一つですね。

(※)スマートバンクのファウンダー3人のブログ note.com yuta.hatenablog.com takejune.com

N1インタビューでユーザーの声からプロダクトを磨く開発スタイル

――スマートバンクに入社してみてどうですか?

2度目のスタートアップとして勢いよく飛び込みましたが、やっぱり事業ドメインが違うと解いていく課題もメンバーも違うので、正直毎日壁にぶつかりながら学び直しながらやっています(笑)。実は開発言語も今までの経験と違って、APIなどサーバーサイドの開発にRuby on Rails と Go、管理画面の開発にReactを使っているのですが、今までRuby on RailsとReactは触ってきていなかったので開発のスピードを上げるのが難しいなと苦戦しています。

ただ、ドメイン知識が必要なところは既存メンバーが結構フォローしてくれるので、その体制に助けられています。ミーティング中に専門用語が飛び交っていたりと大変でしたが、入社前に関連する推薦図書もいくつか教えていただいたので、何となく知識を学びながらキャッチアップしていきました。

あと、スタートアップは割とはちゃめちゃで何もそろっていないイメージがありますが、2度目の起業のメンバーや他社で経験してきた人が多いから、しっかり型化されている部分もあるなと思いましたね。例えば、自分が受けた採用の選考フローも、きちんと構造化されていたりとか。はちゃめちゃな部分もありつつ型化されている部分もあって、不思議と安心感があるなと思いました(笑)。

――現在までの間に、どんなプロジェクトに携わりましたか?

いくつかあるのですが、最初はCS(カスタマーサポート)が運用する管理画面の開発に携わりました。「B/43(ビーヨンサン)」では本人確認システム(eKYC)をアプリ体験から裏側のチェックまで自前で作っています。そのチェックの運用体制を改善するために、本人確認を専業でやられてきた信頼できるパートナーさんと共同運用できるように管理画面の一部を改修しました。また、アプリ向けでは自動入金機能プロジェクトに携わり、決められた日に決められた金額を「B/43」へ自動で入金できるように開発しました。他にも、細かい機能開発など3、4個に関わっています。

「自動入金」機能の設定手順

Fintechのコアな部分の開発は未経験ですが、この事業ドメインで働かないと手に入らないような情報が入ってくるので、そこをこれからキャッチアップしていきたいですね。お金を扱うシステムとしてはより堅牢に作ることが求められるので、堅牢なシステムを作る上での技術的なチャレンジも勉強になります。

――スマートバンクならではの開発スタイルや気づきはありますか?

入社してすごく印象深かったのは、N1インタビューの文化です。サービス開発するときに世界観から考えて機能を作るアプローチと、ユーザーの課題からイシューを解いていくアプローチがあると思うのですが、スマートバンクは後者でN1インタビューで徹底的にユーザーの課題を深ぼってそこからイシューを解いていく。

以前のフリマアプリを作った時のエピソードも読んだことがありましたが、まさしく今開発中のプロダクトも「なぜ家計管理がこんな方法になっているのだろう?」という生の声がNotion上にめちゃくちゃびっしり書かれていて。それを見て最初は驚いたし、こうやって課題から紐解いてプロダクトを作っていくのかと感じましたね。これは入社した人が見られる福利厚生だと思います(笑)。もちろん他社でもユーザーインタビューや定量定性の分析はやっていると思いますが、スマートバンクは桁違いというか、これほどよくインタビューできたなと思うくらい。すごくユニークな印象が残っています。

Notion上にある265件のN1インタビューメモ

開発だけでなく、チームの総合力で影響力のあるプロダクトを作る

――最後に、今後の神庭さんの展望を教えてください。

今回スタートアップに2度目のチャレンジをしているからには、自分のキャリアの原点といえるランサーズやスマートバンクの前身のフリルを超えるような、影響力を与えるプロダクトを作りたいという想いが前提にあります。

そのために、VISAとの接続など技術的に理解したいことはいろいろあるのですが、個人的なこれまでの学びをふまえると、いかにチームの総合力を高めて、プロダクトで勝負していくかが大事だと思っています。前回の経験では、どうしても自分の視点がエンジニアリングに偏ってしまっていて。速くプロダクトを作って技術力を高めていけば、結果はついてくるんじゃないかと思っていたんですね。実際に経験した中で、やっぱり開発だけでは良いプロダクトは作れないと分かったんです。

そういった意味で、エンジニアリングだけにこだわらずに、自分の領域を超えてCSやBizDevなどの業務にも入り込んでチームとして総合力を高める視点を常に忘れずに働いていきたいです。スケールする組織をいかに作っていくかというテーマに、挑戦していきたいと思っています。

あとがき

「スタートアップへ2度目の挑戦がしたい」と話す姿が印象的でした。スタートアップでエンジニアリングとスケールする組織作りへ向き合ってきた経験を活かしつつ、さらに自分自身の成長を続け、チームの総合力で「B/43」をスケールさせる神庭さん。サーバサイドエンジニアをはじめ、スマートバンクでは一緒に働く人を大募集しています。興味のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

▼サーバサイドエンジニア smartbank.co.jp

▼カジュアル面談 smartbank.co.jp

神庭さんとCTO堀井雄太さんが話している全編は、Podcastからご視聴ください↓ smartbank.co.jp

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