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B/43を運営する株式会社スマートバンクのメンバーによるブログです

【第二回】プロダクト本部自由研究会レポート

こんにちは!スマートバンクでUXリサーチャーをしているHarokaです。

私が所属しているプロダクト本部で、先日、第2回目の「自由研究会」が行われたのでレポート形式で紹介します!

自由研究会、2回目の開催!

今回は、プロダクト本部のみならず、マーケ・広報・経理など他部門のメンバーも混ざって実施しました!他職種がチームに入ることにより、アイディアの幅も広がりました。みんなが使いやすいオフィスにしよう、だったり、はたまた物理の財布を作ったり…?前回を超える枠組みで実施したプロダクト本部2回目の自由研究。

初回の自由研究会は予算立てを楽にする「AI FPくん」が選ばれましたが、今回は果たしてどのチームが優勝したのでしょうか?

それでは、6チームのエントリー内容をぜひご覧ください!

各チームの発表をご紹介します

1. データ分析

メンバー

BNBN,Haroka,uribou(エンジニア),godgarden(エンジニア)

概要

データ分析チームでは、2つのことに取り組みました!

1. データ分析を楽にする中間テーブルを作る a. 中間テーブル案を作り、データ分析難易度低減・正確性担保に効くかを検証する 2. データドリブンでリサーチを進める環境整備 a. 誰にアンケートを送ったか、ユーザーからの申告がなくとも特定できる状態にする b. 対象者抽出時に前回のアンケート回答者を抜くなど人為的ミスが起きないようにする

この企画にした理由や背景

  1. データ分析を楽にする中間テーブルを作る @BNBN

スマートバンクではPM・BizDevがSQLを書いて分析しています。自分が在籍経験のある以前の職場と比較して、書かれているSQLが複雑だなと感じていました。そしてもう一つの問題がSQL実行速度が日に日に遅くなっていくこと。これからSQLを覚える人の学習効率UP、今SQLを書いている人の業務生産性UPの2つを狙って中間テーブルを作りを行いました。

他社ヒアリングを行い、自社の重要KPIを正しく簡単に出せることが要点だと分かり、現在スマートバンク社でビジネスの意思決定に利用されていて、実行速度が遅いSQLを分析しました。その結果、重要KPIを出すにはレコード件数が多い5テーブルをjoinしなくてはならず、それ故SQL実行速度が落ちていることがわかりました。

そこでその5テーブルから重要なカラムを抽出し、分析しやすい中間テーブルをプロトタイプで作りました。今後はこのプロトタイプを、全社員に展開できるようエンジニアとプロジェクトを推進していく予定です。

  1. データドリブンでリサーチを進める環境整備 @Haroka

スマートバンクのプロダクトがグロースフェーズに差し掛かっている今のタイミングにあったリサーチ環境には何が必要か?を考え、エンジニア陣の知見を借りながら企画しました!

他社へのヒアリングを進める中で、KPIツリーを作り、重要指標の変化をチェックする(人と一緒に動く)ことでリサーチの起点が作られること、いちユーザー経年で見る施策の成功例はほぼないが、アンケート回答(満足度調査)と行動ログと対照してみるアプローチは有用そうだと分かりました。今回、その第一歩としてユーザーのデータベースとアンケート回答者の紐付けを行いました。

企画のこだわりポイント

実際のアンケートを実施し、有用そうかの検証を進めたこと。また、リサーチにとどまらず、CSなど別部署でも活用範囲が広がりそうだったので組織にインパクトを与えられるテーマになったのがイチオシポイントです!

2. ファンミーティング

※プレスリリースも出しました prtimes.jp

メンバー

jou, tsuchiya, numa

この企画にした理由や背景

今回は、オフラインの場で日頃B/43をご活用いただいているユーザーの皆さまに感謝を伝え、B/43について気になっている質問に直接お答えしつつ、なかなか相談しづらい「ふたりのお金」のことを話し合える場を作るため、ファンミーティングの開催に至りました。

企画のこだわりポイント

ファンからの要望や気になりをベースにコンテンツを作り上げました!

  • どのように B/43 が開発されているのかを知りたい
    • B/43 開発チームと皆さんの質問をベースにしたファントークを開催!
    • B/43プラスの開発秘話やカードデザイン制作の裏話、ボツになったデザインなどの公開、運営メンバーからのB/43のおすすめの使い方などの話題で盛り上がりました
  • 皆さんがどのように B/43 を活用して家計管理をされているかを知りたい
    • 2人のペア家計トーク!ペアの家計簿の覗き見コンテンツを実施
    • 普段見たり聞いたりすることがあまりできない他の人の家計管理方法を聞くことができ、「そのやり方マネします!」「2人の記念日のお祝いディナーはペアカードから払いますか?」など、時間が足りなくなるぐらいお互いへの質問が飛び交っていました

3. いい感じInstagram

メンバー

mmito,nyanco,kohei_murata,chika

この企画にした理由や背景

Instagramを「いい感じ」にしたいという一声から始まりました。

通常業務ではInstagramの広告配信やインフルエンサー施策などを行う一方、自社アカウントの運用はなかなか手をつけられていない状況でした。

そのため、今回はInstagramの「いい感じ」とはそもそも何か?を考え、B/43のユーザーやこれからユーザーになっていただける方々に「いい感じ」だと思ってもらえる投稿内容や運用方法について考える研究を行いました。

企画のこだわりポイント

「いい感じ」といっても人によって「いい感じ」だと思うものは違います。ストーリーズを使ったフォロワーへの質問でテーマを選定したり、フォロワーと属性が近いチームメンバー自身がどういうアカウント・投稿に対して「いい感じ」なのかを考えて言語化していきました。

また、実際にプロトタイプの投稿を行いアルゴリズムを分析し、今後の運用へのヒントを得ました。

4.だれでも感謝プラットフォーム

メンバー

moret,yuki930,Sugayuki

この企画にした理由や背景

このプロジェクトは「感謝の気持ちを伝えるっていいよね…!」というコンセプトに共感した3人が集まったことからはじまりました。

他社のピアボーナス制度や感謝を伝える仕組みの事例、前職でも使っていたから導入したい!等の声を聞くことも増えてきたため、どんな風にいいんだろう?そもそもどういう仕組みがスマートバンクにはあっているんだろう?というのを丁寧に紐解いていくところからスタートしました。

企画のこだわりポイント

スマートバンクらしく、複数回に渡るインタビューを行い、どのような仕組みがあるのか、どのような課題が解決されるのか、また、どのような懸念点があるのかを丁寧に紐解いていきました。

最終的に、スマートバンクの文化との親和性の高い仕組みを考案し、丁寧に導入し全社展開を行いました。

これからもスマートバンクのよい文化として使い続けてもらえるように、丁寧に、大切に育てていきたいと思います!

5.オフィス向上委員会

メンバー

Sugayuki,tatsuya

この企画にした理由や背景

社員数も増えコロナ明けで出社頻度が高まってきた中で、オフィス環境にいくつかの課題があることがわかりました。社内で暗黙知となっているルールなどもあり、これから増えていく社員やスタッフの方が本職により集中できる環境を整えるために、オフィス環境の改善やファシリティ情報を拡充させたいと考えました。

企画のこだわりポイント

全社にアンケートを配信し、出社している社員・アルバイトスタッフさん全ての方からの意見を集めて課題を可視化した上でアクションを決めました。また、使える予算も潤沢ではないため、できるだけ低コストで改善できる方法を検討しました。

チームの方針としてSmartBankのバリューにもある「Be Open」を意識しました。アンケート結果や改善した内容は定期的に社内に共有し、個々人が抱えていた課題に対して日々改善されていくことがわかるように意識して取り組みました。

PJ期間中に、他社様のYouTubeチャンネルで会社をご紹介いただける機会に恵まれたり、オフィスに訪問された他社の方からも「オフィスが綺麗だった」「大きいカードの前で写真が撮れて嬉しい」という反響もあり、自由研究の機会を使って業務環境を向上できて良かったです。

これからも定期アンケートを実施し、働きやすい環境を築いていきます。

6.現金決済を記録するための財布デバイスの研究開発

メンバー

putchom

この企画にした理由や背景

まだまだ現金で決済する機会は多く、日々ユーザーさんにインタビューする中で、現金決済の家計簿をつけたい方が一定数いるという気づきがありました。しかし、現金の入出金を手入力でアプリに記録するのはとても面倒です。そこで自動で現金の入出金を記録できるように、Raspberry pi pico Wと各種センサーを使って所持している硬貨や紙幣の枚数を計測し、B/43アプリの入出金明細を作成するためのデバイスを作ろうと考えました。

企画のこだわりポイント

実際にインタビューする中でのニーズを踏まえて、プロダクトのアイデアを考案しているところはこだわりポイントかもしれません。また、普段は絶対に関わらないような新しい技術領域にチャレンジして、自身の成長にもつながるといいなと思いながら取り組みました。

まだ完成とは程遠いですが、これからも引き続き研究開発していきたいと思います。

果たして結果は...?

今回は、この6つの中から、ファウンダー陣に、スマートバンクのvalueに沿って評価してもらいます。それぞれが評価項目で5点をもち、「Think N1」「Be Open」「SuperOwnership」賞が選ばれます!

今回、総合優勝として選ばれたのは、こちら!!

「オフィス向上委員会」です!

真夏、エアコンのない会議室というハードな環境を、各種予算を調整して設置費用を捻出したtatsuyaさんのSuperOwnershipぶりもさることながら、SugayukiさんのThink N1の精神に基づいてメンバーへのアンケート調査、改善ポイントの洗い出しからアクションに繋げる速さが評価されました!

おかげで、社員全員が快適にオフィスで過ごせることとなり、他社様を招きやすくもなりました!勉強会や交流会などでお越しになった際には、ぜひオフィスの様子もご注目ください!

まとめ

CXOのtakejune から

前回は「実現可能性が高い」ことが高評価に繋がっていましたが今回は「すでに実現している」というチームが多く、チーム数が前回の倍となりましたが、内容はむしろ濃くなっているなと感じました。また実は「エンジニアリング本部」「ビジネス本部」「コーポレート本部」のメンバーが複数チームに参加しており、実質全社での自由研究会になっていたのも良かったと思います。

どのチームも素晴らしかったので、ひとつの優勝チームを選ぶのではなく、各チームを様々な軸で称えたいなと思いましたが、その中でも「オフィス向上委員会」が評価を集めたのが印象的で、事業を裏で支えるバックオフィスなど縁の下の力持ち的なメンバーへのリスペクトが厚い社風が表れていましたね。

個人的には「頼まれてもいない仕事」は仕事の醍醐味だと思っているので、自主性を発揮してキラキラと目を輝かせながら(普段も輝いていますが!)サイドプロジェクトに取り組むメンバーを見ていると、嬉しい気持ちになりましたし、またしばらく間をおいて次回も続けていきたいと思いました。


前回は優勝者にしか振る舞われなかった寿司でしたが、今回は希望者全員に振る舞われ、みんなで仲良く寿司を食べて自由研究会終了となりました!

今回の自由研究のタームだけでは終わらなかったメンバーもいるため、次回にも期待…?

また開催された際には、ブログでご報告したいと思います!


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