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B/43を運営する株式会社スマートバンクのメンバーによるブログです

builderscon 2024にスマートバンクのエンジニアが2名登壇します

2024年8月10日に開催されるbuilderscon 2024にスマートバンクから2名のエンジニアが登壇します!今回は、builderscon 2024に参加される方向けに、2名の登壇者から発表の想いや見どころを紹介いたします。

builderscon.io

誰が作成しても1つの構造になるモデリング作成技術、Theory of Models⁠ に夢を見る @mokuo

スケジュール

8月10日(土)10:40-11:30 @main

fortee.jp

概要

Webアプリケーションを開発・運用していく中で、1つのテーブルに日時カラムが増えていったり、巨大なテーブルが爆誕した、という経験はありませんか。また、これがプログラムの複雑さに繋がることもあると思います。このような事態を避けるために、私は、モデリングが重要なのではないかと考えています。

モデリングについては、DDD、sudo モデリング、イベントストーミング、UML図、アンチパターンなど、様々な概念や手法、ツール、書籍などを参考にすることができます。

しかし、モデルやテーブルの単位まで落とし込む際には、メンバーの経験や価値観によって解釈が異なり、意見が合わないこともあるのではないでしょうか。

Theory of Models(TM)は、前身となるT字形ER法を数学基礎論の観点から見直し、再体系化された技術体系です。誰が作成しても同じモデル構造になるように、規則に従ってモデリングするのが特徴です。

銀の弾丸、とまではいかないかもしれませんが、モデリングの指針となり得るものだと、私は考えています。

本セッションでは、2022年に発売された書籍「事業分析・データ設計のためのモデル作成技術入門」の内容をもとに、個人開発で試してみた経験も踏まえて、なるべく噛み砕いてお話ししたいと思います。

対象者

  • モデリングしたが、これで良いか不安になったことがある人
  • モデリングの合意形成で苦労したことがある人
  • モデリングの社内規約をつくりたい人

話す内容

  • Theory of Models(TM) のモデル作成技術
    • 個体指定子(番号やコード、ID など)を使ってモノの集まりをつくる
    • モノをイベントとそれ以外に分けて、並べる
    • ルールに従って、モノとモノとの関係を構成する
    • ...etc
  • 個人開発で実践したフィードバック

ひとこと

チームでモデリングを行う際に、メンバーの経験や価値観によって解釈が異なり、意見が合わなかった経験はありませんか。誰が作成しても同じモデル構造になるように、規則に従って行うモデリング作成技術についてお話します。

builerscon は初参加になりますが、みなさんに面白いと思ってもらえる発表になるよう頑張りたいと思います。よろしくお願い致します!

法律に準拠した本人確認システムを0から作った話 〜家計簿プリカB/43でのeKYC開発実例〜 by 三谷 昌平

スケジュール

8月10日(土)11:35-12:25 @main

fortee.jp

概要

みなさん、アプリで本人確認をしたことがありますか?最近では不正対策の一つとして本人確認がいろいろなサービスに組み込まれています。例えばライブのチケットを購入する際に写真のアップロードを求められたり、フリマアプリのようなC2Cサービスで本人確認が必要だったりと、一度は経験したことがあるのではないでしょうか?

私は2020年から、SmartBankというFintechスタートアップでB/43というプリペイドカードを開発しています。実は日本でプリペイドカードのようなユーザーからお金を預かるサービスを提供する場合、”資金決済法”という法律に準拠する必要があり、その要件の一つとして本人確認が必須となっています。B/43ではアプリを使ってのオンライン本人確認(eKYC)を実装しています。

本人確認には外部サービスも存在する中、我々は0から内製する決断をしました。そしてユーザー向けのアプリ機能の開発から、本人確認業務を行うCS向けの管理画面の開発までを全て内製し、今も運用しています。

本人確認システムでは、身分証の内容や顔写真との一致度チェックをする仕組みを作ったり、数百以上の申請をできるだけ短い日数で確認するなどのオペレーションの生産性が求められます。なぜ内製したのか?本人確認のシステムはどうやったら作れるのか?どのように運用しているのか?などなど、あまり知られてない(と思っている)本人確認システムについてディープな話をしたいと思います。特に自分が実装担当したCS向けの管理画面の開発における工夫点やCSとの協力話などをお伝えしたいです。

  • 対象者
    • 普段使っているシステムの裏側がどうなっているのか知りたい人
    • 業務の効率化に向けてCSとエンジニアが頑張った話を聞きたい人
  • 話すこと
    • 本人確認システムを内製化した理由
    • 本人確認システムの要件とシステム構成
    • 本人確認業務の内容と運用

ひとこと

最近一般的に浸透してきたオンラインでの本人確認ですが、提出した後にどういうことをしているのか?なんで写真を何枚も求められるのか?など、裏側の仕組みについてはあまり知られていないように思います。

これから本人確認をするときに「なるほどね〜」と思えたり、本人確認システムを作ることになった時に「これ作り方知ってるやつだ!」となれるような話をしようと思います。

buildersconは初めてですが、頑張りますので温かい目で見守ってください!!

おわりに

今回は、builderscon 2024に登壇するスマートバンクのエンジニア2名の発表内容についてご紹介しました。ご参加される方は、よかったら発表を観に来ていただけると嬉しいです!


スマートバンクでは、新しいFintechサービスを一緒につくる仲間を募集しています。

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In this blog, engineers, product managers, designers, business development, legal, CS, and other members will share their insights.