2024年2月10日に開催されるYAPC::Hiroshima 2024にスマートバンクから2名のエンジニアが登壇します!今回は、YAPC::Hiroshima 2024に参加される方向けに、2名の登壇者から発表の想いや見どころを紹介いたします。
VISAカードの裏側と “手が掛かる” 決済システムの育て方 @Shohei Mitani
スケジュール
2月10日(土)11:00-11:20 @Track B
概要
クレジットカードの明細反映が遅い…!いくら使ったか分からないうちに請求額がすごいことになっている…!と困った経験はありませんか?なぜクレジットカードの明細はリアルタイムに反映されないのでしょうか?それには数十年以上前に考案され、今なお使われ続けているカード決済システムの仕様が大きく関係しています。
私はSmartBankというFintech企業で、B/43というプリペイドカードを開発しています。決済システムは半年ほどで開発しましたが、リリース後に色々な決済電文パターンに悩まされ、何度かの微修正を加えてようやく安定稼働するに至りました。
この発表では、決済ネットワークの仕組みと、皆さんが普段何気なく使っているカードの裏側で苦悩するエンジニアの姿についてご紹介します。
対象者
- VISAカードの決済の仕組みに興味がある人
- 複雑なデータのパターンに翻弄されるエンジニアに興味がある人
ひとこと
VISAのプリペイドカードやクレジットカードを使っているだけでは分からない、カード決済の裏側のマニアックな話をしようと思います!このトークを聴いてもらえたら、普段のカード決済をするときに「あ、これ言ってたやつだ!」と豆知識が一つ増やせると思います。
初めてのYAPCで緊張しますが、暖かい目で見守ってください!!
My Favorite Protocol: Idempotency-Key Header @ohbarye
スケジュール
2月10日(土)11:30-11:50@Track B fortee.jp
概要
商品の注文や口座間送金など、二重に行われてほしくない処理をネットワーク越しにリクエストし、通信に失敗したとき────クライアントはリトライするかもしれません。 しかし、直前のリクエストでサーバ側の処理が正常に完了していたら、1回でよい処理が複数回行われてしまいます。
この課題を解く鍵は"冪等性"。 「同一リクエストに対して結果が変わらない」仕組みをサーバが備えれば、クライアントは安全にリトライできるようになります。 そして、その実現手段として注目したいのが、POST/PATCHリクエストを冪等にするためのプロトコル、Idempotency-Key Headerです。
本セッションでは、IETF draftとして提出されているIdempotency-Key Headerの背景・コンセプト・現在の動向を解説し、HTTPリクエストにおける"安全なリトライ"について掘り下げます────
ひとこと
Webアプリケーションを開発するうえでは避けられない、リトライの問題に対する1つのソリューションについてお話しします。この講演を通じて、安全で堅牢な開発をするための道具・アイデアを皆さんの引き出しに増やせるといいなと考えています。
また、せっかくの機会なので、今回の講演の内容に絡めたプログラミングクイズを用意しました。弊社は椅子スポンサーということでTrack Bの会場の椅子にチラシを掲出します。チラシ内のURLから挑戦できますのでぜひTryしてみてください!
おわりに
今回は、YAPC::Hiroshima 2024に登壇するスマートバンクのエンジニア2名の発表内容についてご紹介しました。ご参加される方は、よかったら発表を観に来ていただけると嬉しいです!
今週末、YAPC::Hiroshima 2024には他にもCTOやエンジニアが参加予定です。ぜひ現地でお会いしましょう!
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