こんにちは!スマートバンクでUXリサーチャーをしているHarokaです。
スマートバンクでは「Think N1」というvalueのもと、リサーチャーだけではなく他職種のメンバーもユーザー視点を取り入れながら業務を行っています。
最近、「どうやってリサーチの必要性を他職種の方に伝えるか?」「必要だと思っているんだけどリサーチが後ろ回しになる…」といった話題で他社のリサーチャーさんからお悩み相談を受けることが増えました。
リサーチは事業に寄り添うものなので、組織体制や開発環境によって、リサーチャーが発揮できるValueが変わると感じます。
「リサーチを自分の小さな気づきから始めてプロジェクトを大きく動かす上で、どのようにメンバーを巻き込んでいくか」
「リサーチを通してメンバーに貢献できることは何か」
そのヒントを得るため、自分の職種でユーザー視点を取り入れることのメリット、リサーチャーがどういった働きをしてくれると嬉しいかについて他職種メンバー3人に聞いてみました!
第1回目は、サーバサイドエンジニアの@ohbaryeさんです!
…とその前に、前提となるリサーチ環境についてまずご紹介します。
スマートバンクのリサーチ環境
スマートバンクでは、リサーチが開発プロセスに組み込まれ、小さなタネの段階から壁打ち相手として機能します。
ファウンダー陣、特にCEOとCXOとは定期的な1on1があり、そこで今後の事業計画やユーザー視点としてもらえると嬉しい情報などを引き出すようにしています。
スマートバンクのように「リサーチャー」という肩書きでプロジェクトに配置され、リサーチ案件を進めていく会社はまだまだ少ないかもしれません。
PMやデザイナーなどと協業しながら設計し、リサーチをリードしていく役割です。
プロジェクト専属ではなく、全てのプロジェクトのリサーチ工程に関わります。また、リサーチで得られた知見を共有し、組織に広める役割も担っています。
そのため、普段プロジェクトが別であっても、スマートバンクのメンバーは「リサーチ」が身近にある環境で業務を進めています。
というわけで、ここからは、サーバサイドエンジニアのohbaryeさんに、「リサーチャーのいる開発環境どうですか?」を聞いてみました!
リサーチャーのいる開発環境どうですか?
普段の業務でリサーチを活用する場面について教えてください!
直接的に依頼することはまれですがリサーチャーの成果物を通じて対象となるユーザーやドメインの理解を促進してもらっています。
SmartBankでは職種の垣根を超えてサービスの体験や仕様について議論を行っており、私自身もB/43を日常的に利用しているので1ユーザーとしての視点を持って議論に参加しているつもりではあります。
とはいえ、過去の経緯や裏側の開発事情といったノイズやフィルタにより眼(まなこ)が曇り、「果たして自分は適切な目線で事業やサービスを見つめられているのか」と感じることがあります。
そんな曇った眼や迷いや思い込みを晴らしたい、より自信を持って意思決定できるようにしたい、そんなときに助けになるのがリサーチですね。
自分の職種において、ユーザー視点があることはどんな意味がある?
先述したようにいちエンジニアの立場でもユーザー視点があることでサービスをより良く、より市場から望まれるものにできると考えています。解像度を上げることで間違ったものをつくるリスクを低減できるからです。
また、品質やデリバリーに責任を持つエンジニアの目線でいえば、ユーザーをリアルに想像することでサービスの開発と運用に適度な緊張感が生まれます。リサーチレポートを読むたびに一行のログの向こうには、一人のユーザがいるという至言を思い出させてもらっていますね。
自分の職種における「Think N1」が達成されている状態ってどんなの?
「正しいものを正しくつくる」が実現できている状態だと考えています。
エンジニアは一般に「どのように作るのか(How)」、言い換えれば正しくつくるための問題に対処することが多い職種です(方法不確実性の低減といいます)。
しかしながら、いかに効率的に素早く生産できても、マーケットに受け入れられなければ事業の成果には繋がりませんし、やがてはモチベーションも下がります。だからこそ「何を作るのか(What)」を考え正しいものを定義し続けるプロセス(目的不確実性の低減)に関わっていく必要があります。
SmartBankが行うサービス開発には不確実性を低減させる不断の取り組みが必要で、その努力を支える価値観が「Think N1」だと捉えています。
ohbaryeさんから見て、スマートバンクのリサーチャーってどんな動きをしている?
サービス開発においてユーザーやドメインの解像度を上げるためのレンズみたいな役割ですよね。
でもただの道具じゃなくて自発的に解くべき課題や見るべき対象を発見したり、適切な情報を組織内に流したり、事業開発やマーケティングなど多くの職種をサポートするためにそれぞれの視座に立ったりすることができる超高性能レンズです。フットワークも軽くて関わる人みなが助かっているように思います。
サービス開発から一歩引いて会社の文化という観点で見ても、「人が欲しがるものをつくる」をミッションとする弊社を体現するポジションであり続けることを期待しています!
最後に
ohbaryeさん、ありがとうございました!
スマートバンクでは、サーバサイドエンジニアを募集しています🤝 リサーチャーと一緒に「Think N1」を体現していきませんか? 興味があればぜひお話させてください!
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