こんにちは!スマートバンクでUXリサーチャーをしているHarokaです。
昨年のRESEARCH Conference 2022 の登壇をきっかけに、リサーチャー職の副業の相談を受ける機会がとても増えています。「そもそも副業ってどう始めたらいいの」という声や、企業側も「リサーチの手が足りない。副業の受け入れを検討したい」とご相談を受けることもあります。
このブログは、2023年6月7日に開催されたRESEARCH Conference 合同イベント 〜副業人材で広めるUXリサーチ〜のスピンオフをブログで公開しています。 イベントでは語りきれなかった、二人の働きぶりを対談形式でご紹介します!
副業リサーチャーが入るまで
ーー 副業リサーチャーが入る前のことを教えてください。
Haroka:一人目リサーチャーとしてSmartBankに入社して、まず自分で出来ることから始めて、ある程度一人で出来ることが見えたタイミングで、たくさんのリサーチを安定的に同時進行できるよう、チームを作りたいと思ったんですね。
私にしかできない専門性と、別の方に任せた方がより効果が発揮するところを分けることから始めました。対象者への謝礼送付や日程調整といった連絡周りと、リサーチの視覚化や整理の2つのやることがあるんですが、どっちも私そんなに得意じゃなくて(笑)。だから、分担できると良いなと思っていました。
副業のきっかけと決め手
ーー 副業のきっかけは、RESEARCH Conferenceでの再会だったそうですね。
川勝:そうですね。カンファレンスに去年スタッフとして参加した時に、登壇者のHarokaさんと再会しました。SmartBankのリサーチャーの働き方をもっと詳しく聞きたいと思い、TwitterのDMでお声かけをしました。
Haroka:もともとSmartBankのみんながリサーチを身近に感じる環境を作るために、相手が受け取りやすい方法にしないと情報が行き渡らないと考えていました。発話録と合わせて概略をパッと掴めるまとめ方をしたい。そこで「川勝さん、リサーチカンファレンスのMiroの体験設計もリードされていたし、整理整頓が得意なはず」と思い、そういった業務に興味ないですか?とお話した気がします。
ーー お話の中で副業の話が出てから、実際に副業をしようと思った決め手は何でしたか?
川勝:その時は副業を全然考えていなかったので「そんな関わり方もあるんだ!」と驚きましたが、harokaさんから私の強みや具体的な連携イメージを伝えていただいたので「これだったら力になれそうだ」という気持ちになりましたね。また、SmartBank自体がリサーチを大事にする会社だと聞いて、組織の中で一体感をもってリサーチするという環境にも魅力を感じましたね。
Haroka:私が苦手なことをお手伝いいただくだけではなく、川勝さんがデザイナーという軸からリサーチを極めたいという意向を聞いていたので、副業が川勝さんの人生にも良い影響が与えられそうだなと思ったのでご提案をしました。
いわゆるOps業務を依頼する場合、比較的長いスパンで関わります。SmartBankのリサーチ文化に共感いただいて、課題を共有し合える人にお任せしたい。登壇後のタイミングだったので、リサーチで大事にしていることを話しやすかったです。
副業でやっていること
ーー リサーチチームが発足、フルリモート体制で参画したと聞きました。副業ではどんな業務をしていますか?
川勝:当初は半年くらいかけてデータベースを一緒に整理していきましたね。 当時はデータの多さにびっくりしました。
- リサーチプロジェクト調査設計
- インタビュー発話録・アンケートデータ
- Ops業務マニュアル…
notionに一元化されていたものの、カテゴライズやどこに置くとメンバーがアクセスしやすくなるかなど、いろんな角度で検索性の高め方を考えていました。
Haroka:アクセスしやすい状態をまずは作りたかったんです。アクセスしやすいと、活用頻度が高まるはず。私は設計思想は明確だが具現化に時間がかかる、川勝さんは傾聴力があって具現化が早い。お互いの強みを活かして整理を進めました。
ーー これらの業務をお願いしてどうでしたか?
Haroka:Think N1というvalueを業務で体現するために、データベースの定義をアップデートしていったことで、作るものがシャープになりました。同じ目線と課題意識を持ったメンバーがいないと絶対実現できなかったです。
副業と聞くと調査案件など一時的な関わりをイメージすると思うんですが、データベースを作るなどのOps業務、環境整備を一緒に進められてありがたかったですね。
川勝:現在はリサーチ結果の視覚化や調査プロセスの整理を進めています。
プロジェクトが一区切りついたタイミングでリサーチ結果をfigjamで整理しています。どういった情報が欲しいか?調査目的と結果は?と、離れた立場だからこそ客観的に初見でも分かるようにリサーチャーの視点で調査をまとめられると思います。
またアンケートやインタビューの調査プロセスについて、いつどのタイミングで相談したら良いかフローにして整理するなど、リサーチャーと協業しやすい環境作りを意識しています。
副業でも上手に進めるコツ
ーー フルリモートで関わる場合、うまく業務を進めるコツはありますか?
川勝:時間の使い方とコミュニケーションを意識しています。日中は本業があるので、終業後に作業時間を確保しています。コミュニケーションは基本的にはslackでの非同期のやり取りが多く、週に1〜2回1on1で情報キャッチアップをしています。
その際、今どういう状況なのかこまめに伝えるようにしています。Harokaさん自身がこまめに情報共有してくれるんですが、分からないままでズレが大きくなるのを避けるために、どこがネックになっているかお互いに状況を理解できる状況を作ることが大事だと思いました。
Haroka:進捗がある時だけの報告だとお互い何をしているか想像しづらく、ズレが生じやすい。一緒にいて安心するのは状況共有ができる方で、川勝さんはまさに実践してくださいます。
ーー 受け入れる企業側でも意識していることはありますか?
Haroka:お互いの当たり前が当たり前ではないことが多いので、必ず背景から伝えます。情報の非対称性を無くすよう、コミュニケーションの頻度を上げたり、定期的に密度の高いコミュニケーションをする仕組みを作ることを意識します。
それは、「チームとして同じ目線で仕事をしたい」からなんです。今回のリサーチが事業の流れのどこに位置付けられているかはもちろん、関係者の温度感はどうなのか等周辺情報も余すところなく伝えます。できる限り情報をオープンにするように意識しています。
副業を通じてよかったこと
ーー 副業を通じてよかったことはありますか?
川勝:SmartBankはリサーチ成熟度の高い組織だと思っています。そんな組織でリサーチャーがどのように振る舞うとリサーチが浸透・活用され、プロジェクトが前に進むのか。そんな現場を体験できることがとても貴重だと感じました。
そのなかでデータベースの可視化の一助になれることにやりがいを感じています。あとはHarokaさん自身と一緒に働くのが楽しいので(笑)。
Haroka:一番緊張しない打ち合わせが川勝さんとの1on1かもしれませんね(笑)自分の方向性が間違っていないかの壁打ちや新たな刺激を受けられる機会と捉えています。色んな繋がりの形があるなかで、正社員という形でなくてもチームのメンバーがいるのはありがたいです。
川勝:リサーチの資産化を建設的に考えられるのは、リサーチが活きる会社ならでは。これまでの取り組みで、アクセス性を高めることが開発を進める社員にとっても、価値を届けるユーザーにとっても良い状態だと改めて感じました。
Haroka:きっかけはOps業務からでしたが、今ではリサーチチームとして発揮できるvalueの言語化も進められていて、チームとして進歩したと感じます。これからも一緒に推し進めていけると嬉しいです!
最後に
スマートバンクでは、一緒に働く仲間を募集しています。 リサーチャーと一緒に「Think N1」を体現していきませんか?ぜひお話させてください!
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