人々が本当に欲しかったものをつくるーーそんな想いで日本初のフリマアプリ「フリル」を生み出した創業者3人が再び作った会社がスマートバンクです。サービス提供開始から1年が経ち、社員20人ほどの組織になりました。
そんな中、これからも”スマートバンクらしさ”を大事にするため、バリュー(行動規範)を策定しました。今回は、スマートバンクのバリューとそこに込めた想い、社員全員でスマートバンクのカルチャーを言語化したワークショップについてご紹介します。
バリューを策定した背景
家計簿プリカ「B/43(ビーヨンサン)」を提供開始して1年。プロダクトが多角的な視点からPMFに達したタイミングで、2022年度はさらにアクセルを踏んでいくフェーズになりました。組織としても成長するため、バリューにマッチする人を採用し、より強いチームを作っていく必要があります。
そんなタイミングで、改めて自分たちが「どういう会社であるか」を定義し、発信していくために、バリューを策定しました。日々会社で業務を行うときの行動指針や、人材の採用、評価の基準にしていきます。今回、全社員でワークショップを実施し、すでに存在している会社のカルチャーを言語化して生まれたのが3つのバリューです。
スマートバンクの3つのバリュー
1.Think N1
- 対話と分析を重ねて、本当に重要な課題を発見しよう
- 大きな成功から逆算して、チャレンジを続けよう
最初に、みんなから出てきたのは「N1」という言葉。ユーザーと対話を重ねて実在する人のイシューを捉え、それを解決するプロダクトを作るーーそれが私たちのプロダクト開発のスタイルです。N1は、とことんユーザーと向き合うということ。私たち”らしさ”のある言葉です。人々が本当に欲しかったものをつくるために、このやり方を強く信じています。さらに、「N1」には「No.1」という意味も込めていて、1人のユーザーの欲しかったプロダクトをより大きく育てて、たくさんの人に届けるところまでチャレンジを続けていきます。
2.Super Ownership
- 職域を飛び越えて、自らリードしよう
- 互いをサポートし合い、チームで成し遂げよう
オーナーシップもみんなの意見に多くあがってきた言葉です。職種に関わらず、オーナーシップをもってチームをリードすることが私たちらしい働き方です。実際に、常時5〜6個のプロジェクトが走っていて、BizDevやPdMに限らず、エンジニアやデザイナーもリードを務めるスタイルで成り立っています。また、それと同時に「Give」や「Help」、「Followership」というカルチャーも根付いているため、「サポートし合う」ことも行動例で表現しました。どんな仕事にも職種横断で主体的に関わり、チームで成し遂げていきます。
3.Be Open
- 想いや情報を自分から共有しよう
- 他者を尊重し、信頼されるよう振る舞おう
ファウンダーが思っていた以上に、メンバーみんなが感じていた良いカルチャーが「オープンさ」だったそうです。Notionであらゆる情報をオープンに共有していたり、朝会で一言を話して自分の考えていることをオープンにしていく。また、それぞれの違った生活スタイルを受け入れあう多様性に対して寛容な姿勢としてオープンさを感じているメンバーも多いです。情報共有、コミュニケーションの姿勢、他者と向き合う振る舞いを含めて、私たちはOpenであり続けます。
ワークショップを実施した狙い
今回のバリュー策定にあたり、全社員でスマートバンクのカルチャーを言語化するワークショップを実施しました。バリューはこうだったらいいよねという理想を掲げるよりも、私たちのなかに実際に存在していて、今後もあり続けてほしいカルチャーを掘り起こすものだと考えています。なので、今いるメンバーが日々感じている重要な価値観は何か、みんなの意見から作っていく形を取りました。
また、バリューは定義することがゴールではなく、定着することがゴールです。今いる最初の20人は、完成したバリューをこれから入ってくる人に伝える語り部になってくれる。元から作られたものではなく、自分たちで作ったものこそ血の通ったバリューになると思うので、プロセスから全員に携わってもらいました。
みんなの大事にする価値観を共有するワークショップ
ミッション1
A、B、Cの3つのグループに分かれて、スマートバンクの価値観をそれぞれが付箋で書き出し、共有し合いました。
ミッション2
グループを入れ替え、それぞれの似ている価値観をマージし、言い換えるエクササイズを行いました。
ミッション3
個人ワークで1人ずつ価値観を3つにまとめて、それぞれのフレーズを考えました。最後にみんなでしっくりくるバリューに投票も行いました。
ワークショップを経て、みんなが考えているチームの価値観が近しかったということが一番の気づきでした。これまで言語化してこなかったけれども、みんなが大事だと思っていることが通じているということが分かりました。
ファウンダー陣で3つのバリューに集約
ワークショップの最後にみんなが出したバリューの案の中から、たくさんの票が集まったものや、似たような案が複数出ていたものを集約していくような形で進めました。抽象化して集約したり、行動例やサブテキストにしたり……なるべくみんなの声を大事にして、考え方の要素が含まれるように整えていきました。
そして、ファウンダーで3つ案をまとめた後にもう一度メンバーに意見を募りました。そのとき、思った以上にみんなから熱いコメントが集まり、なかには「これは違うんじゃない?」という意見まで出てきたのが嬉しかったとのこと。ファウンダーが最高だと考えたものに対して意見を伝えることは、結構なエネルギーがいることだと思います。会社に対してすごくオーナーシップを持っているからこそ、みんなから意見が出てきて、その姿勢からも改めて”スマートバンクらしさ”を感じる機会になりました。
今後の展望
人々が本当に欲しかったものをつくるーーそのために事業目標を達成するには、大きくて強い組織を作らないといけません。規模感は大きくなり、関わる人が増えると、どうしても文化が保ちにくくなります。今回定義したバリューをもとに、理想の組織文化をキープしながら、どうスケールしていくか。バリューを大事にしながら、私たちらしい組織を作るチャレンジを続けていきます。
※今回のバリュー策定に関するファウンダーの対談はこちらから↓
おわりに
今回は、スマートバンクのバリューについてご紹介しました! 今期は、エンジニアもBizDevもマーケティングも人事もたくさんの方を仲間に迎え入れ、より強いチームを作っていきます。スマートバンクの3つのバリューに共感した方、ぜひ一緒に組織を作っていきませんか?カジュアル面談やイベントへのエントリーお待ちしています。
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