「人が欲しがるモノをつくる」ーーそんな想いで集まっているスマートバンクのメンバーたちを掘り下げる企画【SmartBank Members】。今回は、本企画の8人目としてデザイナーのputchomさんに話を聞きました。デザインシステムの設計から携わりたいという想いで入社したputchomさん。スマートバンクであらゆる職種の方と連携する上での工夫や今後やっていきたいことを伺いました。
putchomさんとCXO takejuneさんが話している全編は、Podcastからご視聴ください↓
プロフィール
福嶋 暸|@putchom
GMOペパボ株式会社でSUZURIのデザインリード及び共通基盤デザインシステムInhouseの設計を担当し、2022年のFigmaのグローバルカンファレンスConfigにて「One design system for multiple brands」を発表。現在は株式会社スマートバンクにて家計簿プリカB/43のプロダクトデザイン及びデザインシステムの設計を行っています。
スマートバンクのデザインシステムの設計から携わりたい
ーーまずは、putchom(ぷっちょむ)さんの自己紹介をお願いします。
2013年から新卒でGMOペパボに入社して、ECサービスの「カラーミーショップ」やハンドメイドマーケットの「minne」、そしてオリジナルグッズ作成サービス「SUZURI」でシニアのリードデザイナーをしていました。最後の方は「Inhouse」というペパボの共通基盤デザインシステムの設計を担当して、Figmaのデザイナーイベントでも登壇させていただきました。
デザイナーなのですが結構プログラミングも好きで、趣味はちょっとしたWebサービスを作ることです。毎年年始にお年賀ネタサービスを作っていて。去年は「餅つきオンライン」という、ボタンを連打して餅つきをして、その回数を競って称号がもらえるものを作りました。実は、1月2日にバズってTwitterのハッシュタグ1位になったんですよ(笑)。
あとは、ハードウェアの開発も趣味の一つです。歩いた分だけキャラクターが育つような歩数計を作ったりしていました。
ーーそんな中、今回スマートバンクに転職した経緯をお聞かせください。
前職ではずっとECサービスのデザインをしてきたので、全く違う領域の会社でも働いてみたいなという想いが芽生え始めていました。趣味でハードウェアを作る中でハードウェアのデザインも面白いんじゃないかなと思っていて。あと自分自身がちょうど30代に入り、お金の管理や資産運用に課題感を持っていたので、ハードウェアかFintech領域で探していてスマートバンクを見つけました。
いくつか受けさせていただいた中でもスマートバンクを選んだのは、デザインシステムの設計から携わることができると思ったからです。フェーズ的に専門でデザインシステムをしている人がいなかったので、自分が入社するとスキル的にもマッチするんじゃないかなと思いまして。
実際オフィスにいったときに、takejuneさんに「テトリスの長い棒がきたと思いました」と言われましたが(笑)。そういう感じで今のスマートバンクに足りないデザイナーのスキルを活かせそうと思ったんですよね。
一方で、自分が持っていないスキルについて、それを持っている人たちのレベルがかなり高かったことも魅力でした。例えば、業務委託でVI領域に強いわりえもんさんが入っていたり、デザイン戦略をリードしていた倉光さんが入っていたり。自分がやってこなかったことを高いレベルで学んでいけるようなチームにとても惹かれましたね。
Super Ownershipな全職種の人と会話を進めてデザインを作る
ーー実際に入社されて3ヶ月ほどですが、今はどんな仕事をしていますか?
まだ発表前のプロジェクトなので具体的にはお話できないのですが、新規プロジェクトのプロダクトデザインを担当しながら、デザインシステムの構築やそのガイドラインの執筆をしています。
フェーズとしても自分のポリシーとしても、専任でデザインシステムを作るのではなく、実際のプロダクトをデザインをする中で職種を超えて困っている課題を見つけて、それをベースにデザインシステムに反映させていくのが大事だと思っています。それを意識しながら、実際にちゃんと使えるデザインシステムを作っているところです。
Webフロントエンド開発のスキルも少し持っているので、例えばジュニアカードのLPなどサービスのプロモーションページの実装部分なども自分でできるところはやっています。
ーー新規プロジェクトでは、かなり複雑な機能もシンプルに整理して、みんなが見やすいデザインファイルを作ってくださっていますね。
そうですね。OOUI(オブジェクト指向ユーザーインターフェース)のように、どういうモデルに対してどうUIを組み立てるかを考えるのはもちろんですが、ただデザインファイルを作るのではなく、話し合いながら全職種でデザインできるような土壌を作ることを意識しています。
以前自分自身でモバイルアプリ開発をしたときに、デザイナーからエンジニアにどういう状態の時にどういう見た目になっているかを静的な画面で伝えるのは難しいなと感じていて。さらには、エンジニアだけではなくCSなど全職種含めて円滑に話ができるように分かりやすく構築する必要があると思っています。
なので、「この画面の時にこういう条件だったらこうなる」ということが誰でも読み解けるような絵作りをしてフローチャートのようなものを作っています。そうやって自分が作るものをたたき台として、全職種の視点を含めて議論することでチームでもっと良いものを作っていけたらと思っていますね。
B/43のデザインシステムを作り、後世に繋いでいく
ーー改めて、入社してみて感じているギャップなどあれば教えてください。
今のところあまりギャップはなく、逆に「Think N1」についてのバリューが本当に体現されているなということを感じています。前職ではリサーチ起点で進めることはそれほどなかったですが、入社直前にリサーチカンファレンスの登壇で見ていた通り、本当にみんながN1を起点にプロダクト作りしているなと。
元フリルのメンバーが創業していることもあって、ビジネスを伸ばす視点を持っている人が多いのかなと想像していましたが、実際「どう事業を成功させるか」を職種関係なくみんなが考えていることをとても実感しているところです。
ーー最後に、今後やっていきたいことを教えてください。
自分のミッションとしては、デザインシステムを作って誰もがデザインできるようにすることをやっていきたいです。B/43は今すでに素晴らしいUIが設計されているのですが、それをこれからチームのメンバーが増えてもみんなで再現していくことは結構難しいはず。僕がUIを作る中でtakejuneさんの頭の中にあるものを引き出して、プロダクト作りの思想や設計の考え方を形にして、後世の人たちが再現性を持ってデザインできるようにしていきたいと思っています。
デザインチームとしては、直近ではコミュニケーションデザイン領域をリードしてもらえる方を求めていて、日々のコミュニケーションデザインの業務はもちろん、型をつくることを大切にしてくれる方を探しています。
直近の課題としてはイラストがタッチポイントによって揺れてしまっています。そこで、イラストシステムのような型を作っていきたいです。具体的にはサービスの紹介ページに入れるイラストでどういう色を使うのか、どういう方針で描くのか、をまとめたものを想定しています。今僕もプロダクトデザイン領域で型の構築に取り組んでいますが、「B/43らしさ」を大事にしつつ、その方のセンスも踏まえて、一緒により良いものを作っていけたら嬉しいですね。
あとがき
デザインシステムの設計から携わりたいという想いで入社したputchomさん。B/43のデザインの思想を形にしながら、スマートバンクのあらゆる職種の方の視点を取り入れ、より良いプロダクトを作っているところです。
スマートバンクのデザインチームで、ぜひ一緒に働きませんか?ご興味のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
▼コミュニケーションデザイナー
▼カジュアル面談
putchomさんとCXO takejuneさんが話している全編は、Podcastからご視聴ください↓