ゲシュタルト崩壊起こしそうなタイトルですいません。SmartBank PMの國分です。BNBN(ぶんぶん)と呼ばれています。2022年6月入社です。
転職直後はどんな職種であっても、成果を出すのは難しい期間ですよね〜。PMにとってもそれは同様で、会社が積み重ねてきた意思決定とその背景、プロダクトの設計思想、デザインに含まれているコンテキスト、ドメイン特有の制約条件、何も分からない状態なんです。
プロダクトに関する意思決定をする上では、コンテキスト理解は何より重要で、その理解がないことには価値のある仕事はできない。とはいえキャッチアップしているだけで、その間に貢献実感を持てないのは精神衛生上良くない…。
そんなことを考えているときにnote社PMじつぞんさんが書いたエントリを見つけました。 note.com
「前提知識がなくてもできること」で貢献しに行くのは、すごくいいな〜と思い、自分も真似してみることにしました。新しい環境に馴染む上で早めに何かで貢献するの大事ですしね。なので、この記事では自分が新入社員視点で手がけた「新入社員オンボーディングの改善」について書いてみます。
どんな状況で入社したか
自分が入社したのは2022年6月1日。入社の意思決定をしたのはその1週間前。7-8割の人は内定承諾〜入社まで2ヶ月以上は間隔が空きますが、自分の場合は1週間。イレギュラーなスピードでの入社でした。それ故、先輩社員の皆さんが丁寧な受け入れ準備をする時間的余裕もなく、入社RTA(リアルタイムアタック)することに。「みなさんにご負担掛けて申し訳ない」と「入社すればやること何かあるでしょ」という感じで、自分の中のリトルBNBNが意見を戦わせている状態でした。
オンボーディングの改善点書いた
入社直後に話を聞いていくと、受入準備が整う前に不意打ち的に入社してしまったので、先輩社員たちは「何も準備できなかった」「オンボプロセス整っていない」という感覚があった様でした。加えて、入社初日に「色々な会社を見てきたBNBNさんに新入社員オンボについてフィードバックをもらいたい」と人事のamirecoさんから依頼を受けたこともあり、オンボーディングフローを整えると役に立ちそうだな〜と確信を持てました。
以下は実際に自分が書いた感想Notionのキャプチャです。
まずはよかった点
インプットで必要だと思ったもの
新入社員が早く会社に馴染むために必要なこと
実際に改善した内容
「こうした方がいい」ということを細かくイメージできてましたし、入社初月で手が空いてる時に自分がやった方がいいなと思い、オンボーディングフローの改善を音頭を取って進めることにしました。
進め方はこんな感じです。
- 入社1日目に見る資料の構成を自分が作る
- 資料に必要なパーツを作っていく
- 会社・事業・実務の知識経験が必須な資料は社員にお願いする
- ドメイン知識の紹介
- 各職種ごとに伝えたいこと
- それ以外は自分で作る
- オンボ資料全体の構成作り
- プロフィールの書き方
- 会社・事業・実務の知識経験が必須な資料は社員にお願いする
資料の構成
入社初日の人が知るべきこと・知りたいことが何かをイメージして、コンテンツの構成を考えました。そして、各チャプターを詳細化できる人にメンションをして、誰が何を作るかを明確化。実際に作った資料はこんな感じです。
専用Slackチャンネルを作って社員にお願い
新入社員向けオンボ資料を作る皆さま向けのチャンネルを作り、みなさまの制作の後押し(おしりたたき)をしました。
あとはプロフィール設定のお願いもしました。みんなすぐやってくれて、旗振り役としては嬉しい限りです。
どう運用されているか
受入担当社員が新入社員向け入社前後チェックリストデータを作って、職種に必要な情報だけに絞って、チェックリストをお渡ししています。自分も気づかないうちに結構運用されていたので、現時点では上手く回っていそうです。
やってみた感想
良かったです(小並感)
もう少し詳細に書くと、この3つが良かったと思っています
- 入社早々「役に立てた」と実感できた
- 旗振り役をやったことで、色々な社員を覚えることができた
- 色々な社員に自分のことを覚えてもらえた
新入社員としての自分は、スマートバンクの先輩社員に助けられながら馴染めたので、これから入社される方にも、似たような感覚を持ってもらいたいと思っています。「ここは自分の居場所なんだな」「自分はここに居て良いんだな」という安心感を早い段階で感じてほしいです。こういう感覚を新入社員が早い段階で感じられると、組織全体のパフォーマンスが上がって来るはずです。
全く同じ状況になる人はいないので、自分がやったこと自体は読者の皆さまの参考にならないかもですが、抽象度を上げてアドバイスらしきものを書くとするなら、こんな感じです。
- 既にいる社員の皆さんは、新入社員が早めに貢献実感を持てるタスクを見繕っておく
- 新入社員の人は、誰もやってない & やったら助かる仕事を積極的に探す
このエントリーが、いろいろな企業に入社される新入社員のオンボーディング改善に繋がれば嬉しいです。