こんにちは、業務委託としてスマートバンクにジョインしているサーバーサイドエンジニアのakshimoと申します!
この記事はSmartBank Advent Calendar 2024の11日目の記事です。
きのうはカスタマーサポート&スポンサー担当のnyancoさんの記事「なぜスマートバンクはテックカンファレンスに本気でやれるのか」でした。
今回は「業務委託から見たスマートバンク」と題して、社員ではない人間から見てスマートバンクという会社はどうなの?ということについて、カルチャー、技術、プロダクトの3点から書いていきたいと思います。
業務委託という立場ではありますが一切の忖度なしでお送りしていきます!
カルチャー
3つのバリュー
スマートバンクでは以下の3つがバリューとして定義されています。
Think N1 | 対話と分析を重ねて、本当に重要な課題を発見しよう。 大きな成功から逆算して、チャレンジを続けよう。 |
Super Ownership | 職域を飛び越えて、自らリードしよう。 互いをサポートし合い、チームで成し遂げよう。 |
Be Open | 想いや情報を自分から共有しよう。 他者を尊重し、信頼されるよう振る舞おう。 |
バリューを策定した背景は以下の記事に詳しいです! blog.smartbank.co.jp
私はこれまでに「SlackのDMでいつの間にか何かが決まっている…」とか、「チームメンバーはリーダーの指示に従うだけで議論が活発でない」といった場面にモヤモヤした経験がありました。
しかし、スマートバンクでは原則としてSlackでのDMは禁止(セキュリティやプライバシー保護の必要がある場合は除きます)ですし、経験年数や立場を問わず議論が活発で、誰もが発言しやすい環境が整っています。そのため、「働いていて気持ちいい」と感じることができています。
毎週本部長定例が行われているのですが、その議事録は業務委託含め全員が見ることができます!このように透明性の高い仕組みが信頼感を生み出していると思います。
また、Think N1 というカルチャーも自分にとっては新鮮なものでした。
これまでも自社サービスの開発を経験したことはありましたが、「1人のユーザーを深掘りする」ということはほとんどありませんでした。むしろ「アンケートを集計した結果」を見ることが多かったため、1人の声にじっくり向き合うという姿勢はとても興味深かったです。
こうしたアプローチは、『解像度を上げる』などの書籍でも紹介されており注目されていますが、スマートバンクではそれを実践し、ユーザーの本質的なニーズを捉えたサービスを提供している点は特に素晴らしいと感じます。
実感的な話
「掲げているバリューが素晴らしいのは分かったけど、実際の雰囲気はどうなの?」と思われる方もいるでしょう。ここでは、もっと実感に基づいた話をお届けします。
浅い言葉になってしまいますが、「良い人ばかりでめちゃくちゃ働きやすい」というのが私の感想です。心理的安全性が高く、失敗を恐れず新しい挑戦ができる環境があると思います。
また、技術力の高いメンバーも多く、技術的な議論や雑談を日常的にワイワイしています。最近、私のチームでは「イミュータブルデータモデリング」をテーマにした議論で盛り上がっており、新しいアイデアを試す機会にも恵まれています。
サーバーサイドエンジニア内では隔週で勉強会を開催しており、毎回テーマに沿った議論をして盛り上がっています。以下は「DHHルーティング」というテーマで勉強会を開催した時の画像です!
ちなみに、自分が所属しているチームでは「キックオフ会」と称して毎月飲み会を開いており、和やかにコミュニケーションを深めています。一体何をキックオフしているのかは謎ですが、こうした集まりがチームの結束を強める場になっています。
また、このブログ記事自体がBe Openの文化の表れかと思います。業務委託の私が会社について率直に語る記事を公開できるというのは、スマートバンクがオープンで透明性を重視していることの証明かと思います!
技術
次にエンジニアリングの面についてご紹介します!
スマートバンクのアーキテクチャは、以下のページで詳しく説明されています。ぜひご覧ください。
smartbank.co.jp
この画像のように、スマートバンクのシステムはcore-apiというモノリシックなRailsアプリケーションがメインとなり構築されています。core-apiは、基本的にMVCとRails Wayに沿って設計・実装されています。
「スマートバンクって技術力が高くて“つよつよエンジニア”ばっかりなんでしょ?」と思う方もいるかもしれません。しかし、システム的には良い意味で普通だと感じます。PCI DSSといった金融ドメイン特有の縛りが一部にはありますが、そこを除けば派手な技術や特殊なアーキテクチャを採用しているわけではなく堅実でシンプルな設計になっているかと思います。
エンジニアの中には若手も多く、技術的な議論やキャッチアップの機会が日常的にあります。私が業務委託としてジョインする際にも、社員向けとほぼ同じ技術試験を受けましたが、特別なアルゴリズムや高度な理論を問われるわけではなく、システム設計や実務で求められるスキルに重点を置いた内容でした。金融ドメインの知識やRailsの経験も必須ではなく、これらが未経験のエンジニアも多くいます。
今回のKaigi on Railsでは会う人それぞれにSmartBankの認知補正を頑張ったので伝わってたら嬉しい
— ohbarye (@ohbarye) 2024年10月28日
「エンジニア既に沢山いますよね」→「まだ12人だけでめちゃ募集中です」
「Fintech好き熟練Railsエンジニアしかいなさそう」→「20/30/40代が約3割ずつ、Rails未経験約3割、Fintech経験者は1割以下」
ただし、「普通のことをちゃんとやる」という意味でしっかりしていると思います。例えば、コードを書くときに「ちょっと手を抜こう」と思ってしまうと、レビューで確実にツッコミが入ります。
奇をてらったことはしていないですが、「良い素材を活かして味付けは塩のみ」のようなイメージになっているかと思います(例えが下手)
ただし、人数や機能数が多くなってきた影響で、コーディング規約や運用ルールの整備がさらに求められるフェーズに差し掛かっているかと思います。今後もサービスの急拡大に対応するため、開発スピードを維持しながら高品質なソフトウェアを支える仕組みを整える必要があると感じています。
プロダクト
スマートバンクは「B/43」というチャージ式Visaプリペイドカードと家計簿アプリがセットになった「家計簿プリカ」サービスを提供しています。
B/43の特徴としては以下のような点が挙げられます
お金の見える化
B43は、利用履歴がリアルタイムで確認できる専用アプリと連携し、支出の「見える化」を実現します。カテゴリ別の支出管理や月ごとのサマリー表示により、効率的な家計管理をサポートします。
安全でシンプルなプリペイド型カード
チャージした分だけ利用可能なプリペイド形式で、無駄遣いを防ぎつつ、不正利用のリスクを最小限に抑えます。アプリから簡単にチャージでき、セキュリティ面でも安心です。
ペアカード
1つの口座でカードを2枚発行しパートナーと利用することができます。パートナーとの支出管理が簡単にできます。
実は、個人的にB/43をヘビーユースしています。
最初は「自分が作っているものを試すべき」と思って使い始めましたが、今では手放せない存在になりました。
以前は某社のクレジットカードを使っていて、家計簿機能を活用しながらポイントを貯めていました。ただ、クレカはどうしても家計簿への反映に数日のタイムラグが発生します。計画立てて資産形成をしていて家計管理にも力を入れている身としては、このタイムラグが気になっていました。
その点、B/43はプリペイドカードなので買い物した瞬間に支払いが反映されます。レジで支払いを終えるとすぐにプッシュ通知が届き、支出が登録される仕組みです。私は毎月使って良い金額だけをB/43にチャージしているので、「B/43の残高=使えるお金」と明確になり、とても安心感があります。
最近リリースされた「レシート読み取り」機能も素晴らしいです。これを使えば、B/43以外の支払いも簡単に家計簿に登録可能です。しかも読み取り精度が高く、自分はシワクチャのレシートも読み取れました。すごい!
また、自分が特にお気に入りなのが「ポケット機能」です。
この機能は、現金管理でよくある「袋分け」をアプリ上で再現したものです。私は週ごとや目的ごとにポケットを作り、余ったお金は「ご褒美ポケット」に移動しています。貯まったお金で欲しいものを買ったり、その分を投資に回したりして楽しんでいます!
ただ、こんなふうに使っているとポケットの上限(10個)*1が足りなくなるのが悩みです。さらに、アプリ上でポケットを並び替えられる機能も欲しくなります。どなたか作ってください!(いや、自分で作れって話ですね…笑)
こんな人に向いてるかも
最後に、スマートバンクのカルチャーや働き方を見ていて、「こんな人には向いているだろうな」と感じた点を挙げます。
新しい挑戦にワクワクする人
スマートバンクはまだまだ成長途中の会社です。そのため、システムやプロセスにおいて改善の余地がある場面も多いですが、それを「自分で変えられるチャンス」と捉えられる人には最適な環境だと思います。
自分の意見をしっかり持ちながらもチームプレイを重視する人
Be OpenやSuper Ownershipといったバリューにもある通り、自分の意見を共有しつつ、チーム全体として最良の結果を目指す姿勢が求められます。
ユーザー目線で物事を考えられる人
Think N1のバリューが根付いているだけに、「プロダクトをどう良くするか」をユーザー視点で議論する機会が多いです。この考え方に共感できる人は楽しめると思います。
最後に
以上、「業務委託から見たスマートバンク」として、カルチャー、技術、プロダクトをざっくばらんに紹介しました。業務委託として関わりながら感じるのは、スマートバンクはまだまだ「これから」の会社であり、一緒に成長していけるポテンシャルを感じられる職場だということです。
この記事を通して、スマートバンクやB/43に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!
明日はtsuchiyaさんです。お楽しみに!
*1:B/43プラス契約時の場合の上限数