こんにちは。スマートバンク新春エンジニア駅伝2026第18区走者のkanekoです。
前区はkurisuさんの「カード番号を扱わずに決済を成立させる仕組み ── トークナイゼーション入門」でした。ここまで繋いだタスキを途切れさせないよう私も頑張っていきたいと思います。
ここでは「モバイルアプリ部の現在地とこれから」というテーマで私の所属するモバイルアプリ部の2025年の活動内容やこれから挑戦していきたいことについてお話させていただきます。
モバイルアプリ部について
モバイルアプリ部には現在8名のモバイルアプリエンジニアが在籍しています。 全メンバー「ミッションチーム」と呼ばれる職能横断型の横串組織に所属して活動をしています。

これまでの活動
以前「 モバイルアプリ部の委員会制度についての紹介 - inSmartBank 」で触れたとおり、2025年4月以降に新しいメンバーが加わったことで、モバイルアプリ部として課題に取り組む体制を整えることができました。
これにより、これまでミッションチームで扱いづらかったテーマについてモバイルアプリ部として継続的に向き合うことができるようになっています。
結果として2025年は
- 技術投資
- デザイン基盤
- AI活用
というテーマでそれぞれメンバーが自律的に動きながら改善を進められる状態になりました。
その成果の一部は、本新春エンジニア駅伝の中でもすでに紹介されています。
これから挑戦したいこと
ここからは、モバイルアプリ部としてこれから挑戦していきたいことについて紹介します。
継続的な技術投資
前述したようにこれまで一定の成果を出せた技術投資に継続的に取り組んでいきたいと考えています。
社員数の増加や複数のミッションチームの立ち上がりに伴い、ワンバンクのアプリリリース頻度は大きく変化しました。私が入社した2023年当時はおおよそ3週間に1回だったストア公開も、2025年末にはほぼ毎週行われるようになっています。
各ミッションチームが価値を高速で市場に届けられるよう、技術基盤への投資は引き続き行っていきます。
iOS
- 既存画面のSwiftUI化
- 不要なライブラリへの依存の解消
- ビルドの高速化
Android
- モジュール分割
- Navigation 3対応
こうした既に着手している技術投資を継続することに加え、リリース前QAの自動化など価値提供の高速化に向けた取り組みも模索していきたいと思います。引き続き、取り組むべきテーマを部内のメンバー間で合意しながら改善サイクルを回していきます。
多様化するユーザーに合わせた体験の最適化
当初カード決済を中心としたワンバンクは
- 家計管理
- あとばらい
- 広告事業
といった様々な利用目的のユーザーに利用されるサービスに成長しています。
多様な利用目的のユーザーに対してユーザーとサービスの接点として、利用目的に応じた最適なオンボーディングフローの設計などに継続的に取り組んでいきます。
また、ミッションチームが並列で施策を実装する上で特定の施策が他のミッションチームに影響を与える可能性があります。 モバイルアプリ部が異なるドメインを担当するミッションチームの接合点としてアプリ全体の体験を俯瞰して見ながら調整する役割を担える体制をつくります。
モバイルエンジニアの役割の拡張
これまでモバイルアプリ部では、ミッションチームには各OS1名ずつ、最低2名のモバイルアプリエンジニアが所属することを前提にしていました。
この体制は安定した開発を進める上では有効でしたが、
- より少ない人数で素早く効果検証を行いたいケース
- ミッションチームが増えた際に、モバイルエンジニアをアサインできないチームが生まれうる
という課題もあります。
そこで今後は、必ずしも「各OS1名ずつ」という前提に固執せず、1名のモバイルエンジニアが両OSの実装を担当することで効果検証の速度を上げられるような体制も選択肢として検討していきたいと考えています。
例えば過去yanzmさんが Devinを使ったモバイルアプリ開発 - Devinはマルチプラットフォーム対応の銀の弾丸になりえるか - - inSmartBank で紹介してくださったように、AIやコーディングエージェントを補助として使うことで初期の検証や小さな変更であれば1名で素早く検証できる可能性があります。
こうした体制を検討できている背景には、これまで進めてきたデザイン基盤や設計の取り組みも大きく影響しています。OS毎にチームを分けず両OSで近しい設計を意識した議論を進められてきたことでiOSとAndroidの間で画面構成や責務の考え方が大きく乖離しない状態を作れています。
このような前提により、AIを補助として使いながら両OSの実装を担当することに挑戦していきたいと思います。
もちろんミッションチームの特性やフェーズによっては、従来どおり2名以上のアサインが適切なケースもあります。各エンジニアの担当領域を広げ、チームの目的やフェーズに応じて柔軟に体制を組めるようにしていきたいと考えています。
また、昨今のコーディングエージェントの発達により、モバイルアプリエンジニア以外のメンバーがモバイルアプリの開発に関わる可能性もあります。こうした変化も見据えながら、素早くプロダクト改善を回すための基盤を整備していきます。
最後に
以上、モバイルアプリ部のこれまでとこれからでした。今のモバイルアプリ部の現在地が少しでも伝わっていれば嬉しいです。
さて、長きに渡ってタスキを繋いだ新春エンジニア駅伝ですが、いよいよ明日が最終区となります。アンカーはCTOのyutaさんが登場予定です。お楽しみに〜。