こんにちは!スマートバンクでUXリサーチャーをしているHarokaです。
2024/05/18(土)開催のリサーチカンファレンスで、ポスターセッションに参加しました!
これまで、複数回登壇経験があり、資料も作り慣れてきたつもりでしたが、ポスター形式での登壇は初めてだったので、実際に取り組んだことを失敗談も含めてご紹介したいと思います。
企画
思い返せば2ヶ月前......Research Conferenceのポスターセッションが公募開始されたことを知り、一度登壇していても大丈夫かな?と不安になりながら応募しました。
どんな話題なら来場者のみなさんとディスカッションできそうか...と考え、昨年末にスマートバンクのリサーチ活動のミッションや具体例をまとめたResearch Culture Bookをテーマにしてみました。
「どうやって作ったの?」とか「なんでこの構成に?」など当時いくつか質問を受けたことや、他社様で取り組もうとしていると聞いたことがあり、何かお役に立てるかな?と思ったのです。
というわけで、思い切って提出。
<登壇コメント>
昨年発表したResearch Culture Book。スマートバンクという一つの組織において、2022年のResearch Conferenceの登壇から一貫して「経営・事業の意思決定をリサーチを通じてサポートする」にトライし続け、新しく組織に入ってくるメンバーにカルチャーを伝える手段として作成しました。
構想から1年の歳月をかけて作り上げたことはまだ発表しておらず、具体的なスケジュール、どういったところを伝えたいかの洗い出し、社員や他社のUXリサーチャー、PMなどのフィードバックを得ながら仕上げてきました。まさに、Research Culture Bookもプロトタイプの段階からリサーチしながら仕上げていったものとなります。
発表では、相手に読んでもらいやすく、心に届けやすい伝え方をどのように考慮したか、フィードバックをどのように取り入れたかを具体的に示しながら紹介します。
しばらくしてから、通過のご連絡をいただき、喜んだのも束の間、ポスター制作に取り掛からねばなりません。
当時はA1サイズの模造紙に自分が手書きする超絶アナログなイメージを持っていましたが、maaya sanが色々と調べてくださった結果、普段自分たちが使っているFigJamでも作れそうだと判明しました。
完全に自分の見落としなのですが、こういった仕様について運営さんからちゃんとマニュアルが届いていました。メールの中にマニュアルリンクがあったのをスルーしてしまっていた...(悲しみの果て)
マニュアルを見ていただくとお分かりの通り、題目をどこに書くかやレイアウト、参考にすべきポスターの作り方のサイトまで、まさに痒いところに手が届くような資料になっています。来年ポスターセッションがある場合も、運営さんが手厚く教えてくれるので安心ですね。
制作
まず、FigJamにA1サイズになるよう枠を配置し、マニュアルにあった通り題目を記入しました。どれくらいの文字サイズにしたら良いか迷ったので、運営マニュアルのお手本ポスターを横に置いてみます。
今回、Research Culture Bookの全体の構成(スマートバンクのリサーチを一言で表す→チームミッション→調査手法など具体的な協業の仕方)がわかるようにしたいと考え、Webページのスクリーンショットを配置してみました。
Research Culture Bookを作る際に大事にしたのは、スマートバンクのリサーチ活動で大事にすることを言語化し、箇条書き3つ程度で伝わるようなキャッチコピーを作ること。 また、職種の垣根を超えてコラボレーションする動き方のため、全体像が把握しやすい図など、コミュニケーションを円滑にする図解にこだわって作ってきました。
各セクションごとのこだわりと、フィードバックで取り入れた内容などを付箋で貼っていきます。
ポスター真ん中にWebページのスクリーンショットを配置し、横に構成を記載しています。 チームメンバーにレビュー依頼をしたところ、以下のフィードバックがありました。
- 内容は良いが、情報の優先度がわかりづらい
- 伝えたい内容のボリュームが多い、端的にした方が良い
ポスターセッションでは、ポスターの前に立ち止まって読むのが数分あるかないか、また、多くのポスターが掲示される中で、「お!気になる」と歩みを止めてもらう必要があります。 そう考えると、文字量が多かった場合に「読むの大変そう」という印象を与えてしまいます。ポスターセッションの会場でユーザーが認知し、どんな印象を持つか頭の中で何度もシミュレーションしました。
制作している時は、「これだけは伝えたい!」に絞ったつもりでも、読み手の立場に立った時に困ってしまう様子が目に浮かびました。情報量を絞る必要がありそうですが、それよりも大きな問題が.......
maaya sanが「文字のサイズが気になるので一度印刷しましょう!」とナイスな提案をしてくれ、コンビニでA3サイズで出してくれたのを貼り合わせてみたんですが、写真を見ていただいてお分かりの通り、ほぼ読めませんでした.......😨
文字サイズを大きくするのはもちろん、「誰に」「どんな気づきを得て欲しいか」をシャープにするべく、情報を絞る方向で調整。
伝えたいことを3つに絞ったものの、「絞った情報の優先度はどうするか」「何を最も立たせたいのか」「読み手の目線はどう動きそうか」などさらにレビューが続きます。 「組織におけるリサーチの活動指針の言語化にいかにして取り組んできたかと、その工夫」というポスターテーマを明確にできたのもこの第二稿でした。
こうして、最終的に当日会場に掲示するポスターが作れたのですが、締め切りの20日前くらいから動き出し、早い段階で印刷したのがよかったと振り返っています。 形にすることで、ポスターセッションの会場で多くのポスターがある中、気づいてもらえそうか、興味を持ってもらえそうなフックを作れていそうかなどイメージしながら仕上げていきやすくなったのも良いポイントでした。
Tips👌
登壇用のプロフィールや、サービスサイトのURLなど、併せて使いそうなものをはじめに集めておく
審査提出用の文言スクショを見えるところに置いておく
必ず印刷して視認性や情報量が適正かを確かめる(提出期限よりも余裕を持たせたスケジュールで初回印刷を行う)
入稿〜印刷まで
入稿はmaaya sanにバトンタッチをしました。 お互い得意な領域を中心に、はじめのうちから役割分担しておいたのもスムーズに進んだポイントでした。
さて、受け取りまでの日数・費用などを数社比較し、今回はACCEAさんに入稿しました。
念の為、修正が必要な場合の日数も含めて入稿したものの、画質など心配だったのでお電話したところ「画像をPCで実寸大に引き伸ばしてみて問題なければ、おおよそ大丈夫だと思います」と丁寧に教えていただき、ディスプレイでめっちゃ引き伸ばしてチェックしました。。(心配性の極み)
なお、ACCEAさんの場合は、マイページからWeb領収書が発行できるとのことです。
というわけで、入稿したポスターを受け取ってきました!
この日、前日が土砂降りの大雨で、受け取り日が晴れてよかった〜と心底安心しました。カンファレンス当日も晴れ予想なので安心!
印刷の色味、誤字脱字など見た目の観点で気になるところがないかチェックし、問題なかったのでこれにて校了!元々、何か問題があった時に修正→印刷できるように締め切りの一週間前に印刷日程を組んでいたので、早めに手離れです。
そして迎えた当日
スマートバンクでは、こんな感じでポスターを作り上げて皆様がお越しになるのをお待ちしております。A-14に12時50分~13時50分は確実におりますので、ぜひ覗いてみてください。コアタイム以外も立っている可能性はありますので、現地でお話しできるのを楽しみにしております!
運営さんより、ポスターセッションの楽しみ方が紹介されていました。ポジティブなコメントや質問、気づきや共感など対話の機会をぜひみなさまとも分かち合えたらと思っています。
リーダー @a_praxisnohito_ よりメッセージです✉️
— RESEARCH Conference (@researchconfjp) 2024年5月15日
初開催のポスターセッション🎊
議論が深まる仕掛けも準備中!
発表者と話してみれば、リサーチには個性が溢れていることを実感するはずです💡
規模やインパクトの大きさだけで語り尽くせないリサーチの魅力を感じてみてください💫#ResearchConf pic.twitter.com/76M8fJeEDn
Research Culture Bookは、組織や事業の成長に合わせて柔軟に育てていきたいと思っています。今後のリサーチ活動のヒントを得られるよう、会場でお会いできた際にはお気軽にお声がけください!
スマートバンクでは、一緒に働いてくださる方を募集しています。ユーザー理解を一緒に進めたいとお感じの方は、ぜひお気軽にご応募いただければ幸いです!