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B/43を運営する株式会社スマートバンクのメンバーによるブログです

登壇者と攻略するRubyKaigi 2024 開催レポート

こんにちは!スマートバンクのサーバーサイドエンジニア部です!!

5月8日にウォンテッドリー株式会社と株式会社スマートバンクで【初心者歓迎】登壇者と攻略するRubyKaigi 2024【プロも歓迎】を開催させていただきました。

いよいよ来週に迫ったRubyKaigi 2024に向けて、スマートバンク、ウォンテッドリーの登壇メンバーから「自分のトークのここを聞いて欲しい!」「トークを100倍楽しむ予備知識」を座談会形式で発表してもらったり、スポンサー企業と参加者の方に「RubyKaigiの楽しみかた」を発表していただきました 💎

このブログでは当日話された内容を紹介します!

登壇者トーク

司会兼RubyKaigi LT登壇者のFohteさんRubyKaigi登壇者のqnighyさん、 gedorinkuさん、ohbaryeさん、osyoyuさんが座談会形式でRubyKaigiについてお話しされました。

RubyKaigiの登壇者が5人集まって話すの豪華…

座談会の中で話されたトピックをかいつまんで紹介します!

自分のトークのここを聴いてほしい!

osyoyuさんは「The depths of profiling Ruby」というタイトルで、Rubyのプロファイラーについてトークします。プロファイラーというとstackprofなどがありますが、自作したプロファイラの推しポイントは、内部で使っているgemの中だったりCRubyの中まで見れるようになっている点だそうです。今年のRubyKaigiではプロファイラー関連のトークがいくつかあり、ホット・トピックの一つになりつつありますね。Rubyのパフォーマンス改善に興味がある人はぜひ聞きに行ってください!

ohbaryeさんは「Unlocking Potential of Property Based Testing with Ractor」というタイトルで、Ractorを使ってProperty Based Testing(PBT)というテスト手法を実行する方法についてトークします。PBTでテストをしようとするとインプットのデータが大量に作られてテストが遅くなりがちですが、並列処理を行うRactorを使うと解決できるのでは?という着眼点から取り組まれているそうです。また、Ractorのユースケースはまだまだ多くはないため、有用なケースの一つになればという狙いもあるそうで、テストについて知見を広げたい方やRactorの実践例を知りたい方はぜひ聞きに行ってください!

qnighyさんは「Getting along with YAML comments with Psych」というタイトルで、YAMLのフォーマットのマニアックなトークをされます。YAMLとちゃんと向き合うと色々と面倒な部分も多いとのことで、Rubyでそれをハックした内容やなぜYAMLに向き合う必要が出てきたのか?などを話されるそうです。YAMLは面倒な部分も多いけど、それゆえに深く向き合っているとペットのような愛着を感じるとのこと。普段、YAMLを使うだけだと感じないマニアックな話を聞けそうで楽しみです。ぜひ聞きに行ってください!

gedorinkuさんは「Porting mruby/c for the SNES (Super Famicom)」というタイトルで、スーパーファミコンの上でmruby/cを動かすトークをされます。mruby/cはキーボードを自作したりと組み込みでrubyを動かしたいときに使われるものだそうです。mruby/cをスーパーファミコン上でデバッグする方法だったり、低スペックなハードの上でmruby/cを動かすためにはハックが必要とのことで、その辺りの話をされるそうです。当日はスーパーファミコンを1台デモ用に持ってくるとのことなので、気になる人はぜひ聞きに行ってください!

RubyKaigiを 100倍楽しむために、あったほうが良い予備知識は?

qnighyさんから、CRubyについての基本情報の紹介をしていただきました。初めてRubyKaigiに行くとCRubyやmruby、JRubyなど色々なrubyの実装の話が出てくるので、最も多く使われてるCRubyの立ち位置やコードの把握の仕方などを話していただき、参考になった方も多かったのではないでしょうか?

また、osyoyuさんからは自分のPCに最新のrubyをビルドした状態でRubyKaigiに参加すると良いという話がありました。手元にrubyのコードがあると発表を聞いた時にサッとコードが見れたり、よりRubyKaigiのトークを楽しむことができそうですね。

rubyをビルドしてみたい方は公式ドキュメントから試してみてください

building_ruby - Documentation for Ruby 3.4

続いてRubyKaigi 2024でSponsorを務めているスマートバンク、ウォンテッドリーの企業トークをご紹介します!

企業トーク: RubyKaigi 2024に向けたスマートバンクの紹介 ~ Rubyを使った決済処理を添えて ~

発表者:堀井 雄太(@yutadayo)

RubyKaigiに初スポンサーした背景や、Rubyを使ったFinTechサービスについてスポンサーセッションをしました!

弊社は「会社やB/43のことをもっと知ってもらいたい」「Rubyコミュニティに恩返しとして貢献したい」という想いでスポンサーをしています。その想いからHydration Sponsorとして、Rubyistの皆さんに会場でドリンクを提供します!また、ブース以外にもLT含め登壇者は3名、デザイナーも2名がRubyKaigiに携わっており、積極的にRubyコミュニティを盛り上げにいきます!

後半は、スマートバンクのFinTechサービスのシステムについて、主にB/43のアーキテクチャと決済処理のフローや実装について一部紹介をしました。短い時間の紹介の中でもアーキテクチャやモデルからFinTech特有の複雑さと面白さが垣間見えました…!

ドリンクカウンター付近の弊社スペースではドリンクを飲みながらこれらのRuby × FinTechの話をさらに詳細に聞けるので、ぜひ喉を潤しながらお話しましょう!お待ちしてます!

企業トーク:RubyKaigi 2024 ウォンテッドリーブース攻略情報

発表者:鴛海 太一(@t_o_sh)

ウォンテッドリーとRubyKaigiのこれまでの関わりやブースについてのスポンサーセッションでした!

ウォンテッドリーさんは毎年ブースで「Wantedly Engineering Handbook」という社外にも公開している開発者向けの社内ドキュメントを物理本にしてなんと500冊も配布されているそうです。

今年もこの技術書を配布されるそうなのですがひとつ誤算があったようで、昨年よりページ数がかなり増大し300ページもあるせいで、沖縄には持っていけないなぁとなったそうです!笑 そのため、今年はいくつか章を抜き出したHandbook Miniを配布予定とのことでした!章の例として、「実践:gRPC in Ruby」というQuick Startの一歩先をいったテーマの章を用意しているそうで、これを見ればProductionでも運用していける内容になっているとお話されていました。

ぜひウォンテッドリーさんのブースに行ってこのHandbookを手に入れたいですね!

LT①RubyKaigi での過ごし方のススメ

RubyKaigiではエモリハウスの家主でもおなじみ @emorina さんのLTは、RubyKaigiの楽しみ方紹介でした。

1つ目はセッションを楽しむ。たぶん理解はできない。わからないことは次の課題にしていこう。そして1日6時間のセッションが3日間続き、夜はパーティもあるので、疲れたら休憩しつつ過ごすのがポイント。

2つ目は出会いを楽しむ。遠方や海外のなかなか会えないRubyistも参加するので声をかけてみよう。飲みに行こうと誘ってみて楽しい会になった経験や、#rubyfriends ハッシュタグがあるので、一緒に記念写真を撮らないか声をかけてみるのもきっかけにもなると紹介されてました。

そして最後は現地を楽しむ。沖縄にはいろんな美味しいものがあります。ただしお酒はアルコール度数高いものもあるので、食べ過ぎ飲み過ぎに注意して楽しく過ごそうと締め括られてました。

LT②RubyKaigi をより楽しむための Okinawa.rb 活動紹介

Okinawa.rbの @yasulab さんのLT。Okinawa.rbは10年以上続いているRubyコミュニティで、ビーチでプログラミングしたり(※壊れた)、炊飯器改造してmrubyでwhileぶん回してゆで卵つくったりさまざまな活動をされています。東京より台湾の方が近い沖縄では台湾からの参加をはじめ、いろんな方がふらっと参加されるので参加者に合わせてmeet upをされているそうです。さまざまな楽しい活動が記録されている ruby.okinawa ドメインはなんと寄贈されたものであることも紹介されていました。

そんなOkinawa.rbの次の開催は、RubyKaigi 2024のDay0に230回目が予定されています。まだDay0の予定が決まってない方は参加してみるのもいかがでしょうか。最後は沖縄を感じられる”faker-okinawa” gem の紹介もあり、沖縄のRubyコミュニティの魅力あふれるLTでした。

Invitation to Okinawa.rb in 2024 - Speaker Deck

LT③How to make Ruby friends before RubyKaigi

RubyKaigiは2016年の京都から参加な @okuramasafumi さんによるLT。RubyKaigiではたくさんの人と会える反面3日間で100人以上の人と会うので、数ヶ月後再会しても覚えていないなんてことも。よく会って話すと覚えるので、RubyKaigiに参加する前に友達を作ろうというものでした。

まずは近くで開催されるmeet upへの参加。meet up探しには Rubyコミュニティカタログ2020 が便利(※2020年のものなのでもう活動していないものや、まだ載っていないものもあり)。そしてRubyKaigiの廊下もおすすめ。知り合いと知り合いじゃない人が話しているところに混ざってみると更に友達を増やせます。来年に向けて今から友達を作っていこうと語られてました。

おまけとして、外国人の友達が欲しい場合は東京近郊に住んでいる海外出身のRubyistが集まる Tokyo Rubyist Meetup に参加して舌と耳を慣らしておくといいというTipsもありました。

沖縄で会いましょう!

RubyKaigiの攻略会、楽しんでもらえたでしょうか?

RubyKaigi 2024の初日には弊社から ohbaryeosyoyu が登壇する予定です!また、スマートバンクはHydration Sponsorとして会場で美味しい冷えたドリンクを提供します!サービス紹介ブースもあり、弊社メンバーと色々お話しできるので空いた時間でぜひお立ち寄りください!

それでは沖縄で 👋

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